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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第五十五話 兄と妹(前編)
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ス、ゴッドマーズはモビルスーツ達の側面で攻撃を頼む!容赦はするな!」
「よし、派手にぶちかますぜ!」
「待ってました!宇宙太、恵子、やるぜ!」
 彼等もそれに頷く。
「一気に粉砕する!そして地球圏に向かうぞ!」
「はい!」
 ブライトの指示が終わると皆頷いた。彼等はここで止まるわけにはいかなかったのだ。
 ロンド=ベルは総攻撃に出た。そしてネオ=ジオンのモビルスーツ部隊を取り囲み一気に押し潰そうとする。数においては大きく劣っていたがその戦闘力では寄せ付けなかった。攻撃はさらに熾烈なものとなった。
 その結果アプサラスの周りのモビルスーツ達もその数を大きく減らしていた。ギニアスがアムロに足止めを受けている間に戦いは決まってしまっていた。
「おのれ」
「アプサラスの力に溺れたな」
 アムロがギニアスを見据えてこう言った。
「戦いは一機でやるんじゃない。御前はそれを忘れていた」
「クッ」
 これは仕方のないことでもあった。彼は少将といっても技術畑の人間である。従って実戦経験に乏しかったのだ。
「さあどうする、降伏するかそれとも」
「このアプサラスに降伏の二文字はない」
 彼はそれを拒んだ。
「また敗北の二文字もない」
「そうか」
 アムロはそこまで聞いて頷いた。
「では覚悟するんだな」
「フン、如何にニューガンダムといえど」 
 自信に満ちた笑みと共に言う。
「このアプサラスを倒せはしない」
「それはどうかな」
「何っ!?」
「行けっ、フィンファンネル!」
 アムロが叫ぶと背中のファンネルが飛び立った。そしてアプサラスに向かう。
「ファンネルでこのアプサラスを!」
「ファンネルだからだ!」
 アムロはまた叫んだ。
「これなら!」
 ファンネルはアプサラスの周りで複雑な動きを示した。そしてその背後と側面、上方、下方、前面にそれぞれ位置する。それからビームを放った。
 ピンポイントに何処かを狙っているようであった。ビームがアプサラスを撃ち据えた。それでその動きは完全に止まってしまったのであった。
「な・・・・・・」
「言った筈だ、弱点のないマシンなんて存在しないと」
 アムロは再び言った。
「アプサラスの弱点は見切っていた。ギニアス、御前はそれに気付かなかった」
「馬鹿な、アプサラスの開発者の私が」
「御前は慢心していたんだ」
 アムロの言葉は続く。
「だから気付かなかった。そして負けたんだ」
「クッ・・・・・・!」
「これで終わりだ。アプサラスはな」
「いや、まだだ」
 それでも彼はそれを認めようとはしなかった。
「私はまだ敗れてはいない。私が敗れる時は」
 その目が真っ赤に充血していた。その目のまま言う。
「私がアプサラスと共に死ぬ時だ。今は・・・・・・」
 そう言
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