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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第五十五話 兄と妹(前編)
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て来るなんて」
「乗っているのはおそらく」
「アイナはそこにいるな」
 そしてアプサラスの中から声がした。
「その声は」
「やはり生きていたか」
 シローもその声を聞いて声をあげた。
「そうだ、私だ」
「御兄様」
「アイナ、まさかこうして再び出会うとはな。思ってもいなかった」
 アプサラスの中には金色の髪を持つ青年がいた。
「こうして私の前に姿を現わすか。アプサラスの力を示す為に」
「いえ、違うわ」
 彼女はドーベンウルフの中から言った。
「私は。御兄様を止める為にここにいるのよ」
「私を」
「ええ」
 彼女は言い切った。
「何があってもここは通さないわ」
「フン、このアプサラスを以前のアプサラスと同じだと思うな」
「えっ!?」
「私がさらなる改良を加えたこのアプサラス。モビルスーツでは相手にはならん」
「そんなこと」
 兄の言葉に反発した。
「確かめてみなくてはわからないわ」
「何をする気だ?」
「これで!」
 叫びながら何かを出してきた。
 インコムを出した。有線で敵に襲い掛かるドーベンウルフの主力武器の一つである。言うならばジオングの腕に近い。
 それでアプサラスを撃つ。今までこれで多くのモビルスーツを倒してきた。それにアプサラスの弱点はわかっていた。確実に仕留めたと思った。
 だがそれは適わなかった。アプサラスは全くの無傷であった。インコムの攻撃にも何らダメージを受けることなく平然と宙に浮かんでいた。
「なっ!?」
「これでわかったか」
 ギニアスは勝ち誇った笑みを妹に見せた。
「所詮無駄だということが」
「そんな・・・・・・」
「最早このアプサラスを倒せる者は存在しない。これは私が作り上げた究極のモビルアーマーなのだ」
「くっ!」
 シローもその言葉を聞いて歯噛みした。
「そんなことが有り得るものか!この世に無敵の奴なんて」
「では貴様がアプサラスを落とせるというのか!」
「やってやる!」
 その言葉に応じてライフルを構えた。
「これで!」
 そして狂ったように射撃を続ける。それで撃墜するつもりであった。
 だがそれも無駄だった。シローのガンダムが放った攻撃はアプサラスに全て弾かれてしまったのだ。
「これは・・・・・・」
「アイフィールドだ」
 アムロがそれを見て言った。
「アイフィールド」
「ビーム兵器に対するバリアーだ。このニューガンダムにも装備されている。これは知っているな」
「ええ」
「どうやらあのアプサラスもそれを装備しているらしい。これはかなり厄介だな」
「じゃあどうすれば」
「ミサイルで攻撃する方法もあるが。あの装甲には通用するかどうか」
「手詰まりというわけですか」
「いや、そう考えるにはまだ早い」
 アムロは冷静なまま
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