第五十四話 ヴォルクルスの影
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もシュウのネオ=グランゾンの戦闘力は突出したものであった。デモンゴーレムの岩石による攻撃をことごとくかわし反撃で屠っていく。重力による攻撃で次々とデモンゴーレム達を倒していく。
「ワームスマッシャーーーーッ!」
重力波を使いデモンゴーレムを潰す。だが数が違っていた。気がつけば周りを囲まれてしまっていた。
「おいシュウ」
「気にすることはありませんよ、マサキ」
マサキに対してこう言う。
「この程度の数では。ネオ=グランゾンの相手は」
「あれをやるつもりかよ」
「はい」
余裕の笑みと共に頷いた。
「では、いきますよ」
そして攻撃に入った。
「ビッグバンウェーブ・・・・・・発射!」
突如としてグランゾンが光った。そして黒い衝撃波がデモンゴーレム達を襲う。
「グオオオオオオオオーーーーーーーー・・・・・・」
悪霊達の断末魔の叫びが聞こえる。だがそれは一瞬のことであった。
彼等は土に還った。一瞬のことであった。ネオ=グランゾンはその圧倒的な力を見せつけたのであった。
「如何ですか、これで」
「ヘッ、またとんでもない強さになってやがるな」
「このネオ=グランゾンもまた進化するということです」
シュウはまたマサキに応えた。
「このビッグバンウェーブが何よりの証。グラビトロンカノンだけではないのですよ」
「そうやって何処までも強くなっていくんだな」
「はい」
シュウは頷いた。
「そうでなければ。これからのこともありますし」
「ヴォルクルスかよ」
「まあそれもありますが」
そして思わせぶりに笑った。
「まだあるかもしれませんね。フフフ」
「ヘッ、また秘密かよ」
「さて」
「まあいいさ。何はともあれこれで戦いは終わりだ」
「はい」
「道案内を続けてくれ。もうすぐなんだろ」
「ええ。では行きますか」
戦いはほぼ一瞬で終わった。ロンド=ベルはそれぞれの戦艦に戻り再び出発した。この時マサトは美久と話をしていた。
「さっきのネオ=グランゾンの攻撃だけれど」
「マサト君も気付いた?」
「うん。何かゼオライマーのメイオウ攻撃に似ている」
彼は自分のマシンの攻撃とネオ=グランゾンの攻撃に対して類似性を見出していたのであった。
「その他にも何か似ている気がする」
「そうね」
「それは当然でしょう」
シュウがそれに応えてきた。
「何故ですか、それは」
「秋津マサト君ですね」
「はい」
「かっては木原マサキ博士。違いますか」
「その通りです」
今も言われるとあまりいい気はしない。だがマサトはこれに頷いた。
「それが何か」
「私はかってゼーレとも交流がありまして」
「じゃあ」
「はい。鉄甲龍のことも知っていました。当然八卦衆のこともね」
「それじゃあゼオライマーの
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