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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第五十三話 甦った堕天使
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「そしてこちらに向かって来ているそうです。おそらくそこから補給を受けていると思われます」
「ヘルモーズが」
「じゃあまたラオデキアが」
「おい、奴は死んだ筈だぜ」
 既に何機かが出撃していた。モンシアがそれを聞いてモニターに出て来た。
「ユーゼスを自分の手で倒した後俺達の手でな。はっきり見たぜ」
「クローンかも知れません」
 ルリはそれに対してこう言い返した。
「バルマーのクローン技術はかなりのものと聞いていますから」
「クローンかよ」
 モンシアはそれを聞いて嫌な顔を作った。
「何かそうしたことが好きな連中だな、おい」
「まあそれが彼等のやり方なのよ」
 ハルカは彼に対してこう述べた。
「気にしないでね。こっちだってそれなりのことしてるから」
「それなりって何だよ」
「前の戦いで勝ったでしょ、それよ」
「俺達はただ侵略者を撃退しただけだぜ」
「向こうは振られたと思っていたり。男心って複雑だから」
「変な例えだな、おい」
「まあそれは気にしないでね。じゃあ頑張ってね」
「何かエマ中尉と同じ声で言われるとな」
「それは言いっこなし」
 ハルカはモンシアに対してもいつもの調子だった。彼はその間に小隊と合流し戦闘配置に着いた。その頃にはもうロンド=ベルは戦闘配置を終えていた。
「何かあの連中も思い出したように来るわよね」
 アムはエルガイムの中でこうぼやいていた。
「しつこいのかそうじゃないのか今一つわからないわ」
「しつこいって言えばしつこいね」
 レッシィがそれに応えた。
「何度も何度も出て来るからね。所構わず」
「そういや地上でも戦ったっけ」
「何処でも出て来るからね。ゴキブリみたいに」
「じゃあギャブレーはゴキブリの大将か」
「ははは、そういえばそうだ」
 レッシィはそれを聞いて笑った。
「粘着だしね」
「あんな顔でね」
「好き勝手言ってくれるな、相変わらず」
 そしてお約束のように前から声が聞こえてきた。
「あら」
「噂をすれば何とやら」
「かっては同僚だったというのに。よくもそれだけ言えるものだ」
「同僚ってあの時あんた十三人衆じゃなかったと思うんだけれどね」
「うっ」
「あっ、そういえばそうだった」
 アムもそれに気付いた。
「やいギャブレー、自分の経歴を詐称するな」
「だからせこいと言われるんだよ」
「せこい、私が」
 流石に言われっぱなしでありまた言われたのでムッときた。
「それは聞き捨てならないぞ」
「食い逃げしておいて何言ってるんだか」
「あれは」
「他にも色々あったじゃない。それでどうやって言い繕えるってのよ」
「貴様等を倒してだ」
 苦し紛れにそう言い訳をした。
「来い。今度こそ決着をつける」
「ダバ、いいかな」
 アムは
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