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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第五十三話 甦った堕天使
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「それはっきり言わないと」
「この年で。キスとかもまだ」
「それはまた奥手ね」
「今時珍しい位」
「あまりそうした機会なくて。ずっと訓練とか勉強ばかりだったし」
「それで側にいるのがヒューゴなのね」
「はい」
「それは駄目よ。もっとこうまともな人と付き合わないと」
「ヒューゴ君ってまともじゃないの」
「まあちょっと変わってる位かな」
「何だ、それならロンド=ベルのメンバーは皆そうよ」
「濃いわけ、それは」
「うちだってヤマダさんとかいるし。まあ個性派揃いよ」
「ダイゴウジだ!」
 ここで何処からか声が聞こえてきた。
「俺はダイゴウジ=ガイだ!誰だ今言った奴は!」
「ほらね」
「ニュータイプ並の耳ってわけね」
 それを聞いて流石にエクセレンも呆れてしまった。
「かなりびっくり」
「他にも一杯いるし。特に新規加入の熱気バサラ君」
「ああ、ファイアーボンバーの」
「そう。彼なんかもう凄いわよ」
「熱気バサラってロックシンガーの」
「貴女も知ってるみたいね」
「そりゃまあ。有名人だし」
 アクアはそれに頷いた。
「ここに参加したって聞いたけどやっぱり」
「彼はとにかくね。派手好きで唯我独尊だし」
「きついわね」
「そんなメンバーばかりだから。結構付き合うのは骨が折れるかもね」
「まあ私も個性派だって自覚してるけれど」
 エクセレンは比較的落ち着いていた。
「アクアちゃんはどうかなあ」
「わ、私は」
 また戸惑う。
「あまり。何ていうか」
「常識なんか捨てちゃった方がいいわよ」
 そんな彼女にハルカが言う。
「さもないと疲れるだけだから。気楽にいきましょ」
「気楽に」
「そうそう。ほんわかとね」
「はあ」
 そんな話をしながら三人は酒を囲んで話をしていた。同じ年代同士で飲むとやはり酒が進むらしい。何瓶も空にしてそこに酔い潰れてしまった。
「それで三人が寝込んでるわけね」
「はい」
 ユリカはルリから報告を受けていた。ルリは報告を終え静かに頷いた。
「二日酔いは薬で防ぎましたけれど」
「じゃあ問題はないわね」
 ユリカはそれでよしとした。
「後は起きた時に仕事をしてもらうから。それまで休んでもらって下さい」
「それでいいんですか」
「あら、何かあるの?」
「処分とかは為さらないのですか」
「処分って何を?」
 ユリカはそれを聞いてキョトンとした顔になった。
「お酒を飲んだだけなのに」
「連邦軍では艦内飲酒は原則として禁止ですが」
「そうだったの」
「御存知なかったですか」
「初耳よ、それ」
「はあ」
 ルリはそれを聞いてもとりたてて呆れるでも困るでもなかった。淡々とした様子であった。
「とにかく戦闘までに復帰してくれればいいわ」
「わかりま
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