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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第五十三話 甦った堕天使
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「二十三」
「はい。それが何か」
「いや。実は」
「はい」
 アクアはここでロンド=ベルのメンバーの年齢について聞いた。何と十代が殆どで二十代はあまりいないとのことであった。特にパイロットでは少ないという。アムロやフォッカー等数える程しかいないという。それを聞いたアクアは愕然とした。そして気がつけばハルカやエクセレン達と飲んでいた。
「もう、二十代がいないって何なのよ」
 アクアはブランデーをストレートで飲み干してからこう言った。
「私まだ二十三よ。花も恥らう乙女なのに」
「まあまあ」
 そんな彼女をハルカが宥める。
「何でおばさんなのよ、ここじゃ。士官学校を出てまだちょっとしか経っていないのよ」
「へえ、貴女士官学校卒業だったんだ」
「あれっ、言いいませんでしたっけ」
 エクセレンに顔を向けた。
「これでもそうなんですよ。その時はもてたんだけどなあ」
「もてたの」
「顔も声も可愛いってよく言ってもらえたのに。何かあのヒューゴと一緒になってからずっとこんな感じなのよ」
「ここの子達も大体そうよ」
「そうなの」
 ハルカにそう言われて急に力が抜けたようになってしまった。
「ガッカリ」
「年下は嫌いかしら」
「あまり。やっぱり渋いおじさんじゃないと」
「じゃあブライト大佐なんかは?」
「妻子もちは修羅場になるらしいから」
「不死身の04小隊はどうかしら」
「何か。やっぱり渋さとダンディさがないと」
「何か難しいわね」
「ヒューゴばっかりだったから最近側にいる男って」
 そう言ってまたぼやく。
「気がついたらここにいて。何かあっという間に年だけとっちゃうわね」
「けどうちには私達より年上がいるわよ」
「誰」
「ミサトさんとか。リツコさんとか。マクロスにも早瀬さんやクローディアさんがいるわよ」
「早瀬さんも」
 それを聞いたアクアの顔色が変わった。
「ここにおられるんですか」
「知らなかったの?」
「はい」
 エクセレンにそう応えた。
「今はじめて知りました。凄い人がいるんですね」
「あの人ってそんなに有名だったの?」
「何でも士官学校で伝説的な秀才だったらしいわよ」
 エクセレンにハルカがそう説明する。
「それで今でも女生徒の憧れの的なんですって」
「そうなんだ」
「私もあの人みたいになれたらなあ」
「努力すれば?」
「なれるかな」
「そうね。貴女も彼氏の一人でも持てば」
「うっ」
 何故かそれを言われると言葉を詰まらせた。
「変わると思うけれど。どうしたの?」
「いや、ちょっと」
 どういうわけか急に大人しくなった。
「実は、私」
 アクアは口篭もりながら告白した。
「あまり・・・・・・男の人とお付き合いしたことないのよ」
「何だ、そうだったの」
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