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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第五十三話 甦った堕天使
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スーツの男も姿を消したそうだし」
「白いスーツの男!?」
 オオミヤはそれを聞いて顔を顰めさせた。
「幻惑のセルバンテスか!?彼は死んだ筈だが」
「彼だけでなくBF団自体がね。壊滅したわ」
「そうだったね」
 BF団は国際エキスパートとのバベルの塔の決戦で崩壊した。十傑集は壊滅、三つの護衛兵団はジャイアントロボとの戦いに敗れ首領である謎の少年ビッグ=ファイアもまた黄帝ライセとの最後の決闘に敗れ姿を消した。軍師であった諸葛孔明と十傑集、そしてビッグ=ファイアの生死は確認されていないがとりあえずは戦いは終わったのである。だがBF団の影はまだ消えてはいなかったのだ。それはエリとオオミヤの言葉からもわかった。
「そういうことになってるな」
「けれどとりあえず彼等の線はないわ」
「それはまたどうして」
「そうした超能力は使わなかったそうだから」
「そうか」
 それを聞いて少し安心した。
「ならいいけれど」
「彼等のことは国際エキスパートに任せておいていいわ。九大天王も健在だしね」
「ああ」
「問題はね。その男が何処から来て何処に消えたかがわからないということなのよ」
「つまり何者かすらもわからない」
「何でも中国人らしいけれど」
「中国人といっても多いだろう」
 オオミヤはそれを聞いてこう返した。
「ロンド=ベルにもかなりいるし。サイシーにしろウーヒェイにしろ」
「ええ」
「ヤンロンもそうだな。一口に言っても多いぞ」
「それ位しかわからないのよ。だから余計に不安なの」
「困ったな」
「それも気になるしね。シラカワ博士も何考えているかわからないところもあるし」
「彼は確か未来で死んだのだったよな」
「そうよ」
 エリはそれに頷いた。
「マサキ君達の話だとね。ネオ=グランゾンと一緒に」
「それが何故生きているんだ。しかもネオ=グランゾンも健在だ」
「そう。そして私達の前に姿を現わした時も何かが違っていたわね」
「そうだな」
 オオミヤもそれに気付いていた。
「何か。前の彼とは違う」
「相変わらず何か隠しているけれど。怪しさは消えたわね」
「あの怪しさは。何だったのだろう」
「そこに謎があるみたいだけれど。生きていたことと合わせて」
「とりあえず彼もかっての彼ではない」
「ええ」
「それは確かだな。それが吉と出るか凶と出るかはわからないが」
「どう出てもいいようにはしておきましょう。今の彼が信頼できるにしろ」
「そうだな。それじゃあリュウセイ達の乗る新しいマシンの開発も急ぐか」
「そうね」
 二人は研究所でそんな話をしていた。その間にロンド=ベルには新しい仲間が加わっていた。
「はっじめましてえ」
 異様に高く明るい声がナデシコの艦橋に響いていた。
「エクセレン=ブロウニング中尉
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