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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第五十一話 ファイアーボンバー
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                    第五十一話 ファイアーボンバー
「さて、と」
 バサラはマクロスの市街地にある喫茶店に腰掛けてから辺りを見回した。そしてこう言った。
「これから面白いことになるだろうな」
「何馬鹿なこと言ってるのよ」
 それに向かいに座るミレーヌが反論する。
「戦争に参加するなんて。何考えてあんなことしたのよ」
「俺のこの手で戦いを終わらせる為だって言わなかったか」
「ホンットに馬鹿ね、あんた」
 流石に呆れてしまったようであった。
「そんなことできると思ってるの!?」
「俺の歌ならできるんだよ」
 バサラは話を聞いてはいなかった。
「絶対にな」
「できないとは思っていないのね」
「何でだよ」
 当然思ってはいない。
「俺の歌には不可能はないんだよ。今までだってそうだっただろうが」
「何処がよ」
 ミレーヌは思いきり不満であった。
「インディーズでデビューしていきなりトップに躍り出たな」
「そういえばそうだったかしら」
「そしてあれよこれよという間にこうなった。俺の歌がそうさせたんだ」
「あたしもいたでしょ」
「俺もな」
「・・・・・・・・・」
 見れば他のメンバーもいた。彼等はミレーヌと同じように不満を露わにしていた。
「あんた一人でどうにかなると思ってるの?」
「俺一人でもやってやるさ」
「・・・・・・だから人の話は聞け」
 たまりかねたレイが言った。
「御前一人じゃ危なっかしくて仕方がない」
「何が言いたいんだよ」
「俺達も一緒に行く。いいな」
「えっ、御前達もか」
 バサラはそれを聞いて驚きの声をあげた。
「戦場だぜ。いいのかよ」
「いいも悪いもないだろう」
 それが彼の答えであった。
「俺達はメンバーだ。それ以外に何がある」
「けどよ」
「危険に身を置くのは承知のうえだ」
「伊達にあんたと同じバンドにいないわよ」
 ミレーヌはまた言った。
「あたしも一緒よ。いいわね」
「・・・・・・・・・」
 ビヒーダも一言も発しないがこれは同じであった。
「ファイアーボンバーは宇宙でも一緒だ。いいな」
「あ、ああ」
 バサラもこれに頷いた。
「それじゃあ決まりね。お願いするわ」
「ああ、宜しくな」
 彼等は宇宙でもバンドを組むことになった。このことはすぐにグローバルにも伝えられた。
「そうか」
 彼は艦橋でそれを聞いていた。話を聞きながらパイプを口にやろうとする。
「艦長、艦橋は禁煙です」
「おっと」
 キムに言われて慌ててパイプを引っ込める。だがいささか不満そうであった。
「済まない。それでバサラ君達だが」
「はい」
 これに早瀬が応える。
「それぞれバルキリーに乗ってもらうのだったな」
「そうです。バサラ君はもう
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