第五十一話 ファイアーボンバー
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何があるっていうんだよ」
「そのうちわかる」
答えにはなっていないがこれがヒイロの返答であった。
「それもすぐにな」
「どうやってだよ」
「戦っていればわかる」
ヒイロの言葉はあくまで感情がない。無機質であるがそこに分析がないというわけでもなかった。
「すぐにな」
「ちぇっ、教えてくれたっていいだろ。俺は何でもわかるってわけじゃねえんだからな」
「アムロさんやカミーユさんとは違うんですね」
「あの人達は特別だろ。ニュータイプ以前に天才だろうが」
「おいおい、俺は別に天才でも何でもないぞ」
それを聞いたアムロの苦笑いが聞こえてきた。
「あっ、聞こえてました?」
「最初からな。俺は少し勘がいいだけさ」
「勘だけではじめて乗ったガンダムであそこまでできるのか」
ブライトがそこに突っ込みを入れた。
「御前を天才と言わなくて誰を天才と呼ぶんだ」
「おいブライト、おだてても何も出ないぞ」
アムロはそうブライトに返した。
「ははは、そうか」
「それよりそっちの方も頼むぞ」
「わかっている」
ブライトは真剣な顔になり頷いた。
「任せておけ、こっちはな」
「ああ、頼んだぞ」
「もうすぐ来るぞ。機数は五百」
「それだけか」
「とりあえずはな。そして援軍もこちらに向かっている」
「その数は」
「三百だ。こちらはモビルスーツ部隊だ」
「やけに念を入れているな」
「それだけ敵も真剣だということだろう」
ブライトは率直にこう述べた。
「地球に効果できるかどうかがかっかっているからな」
「それでネオ=ジオンは地球の何処に効果するつもりなんですか?」
ジュドーがそう問うてきた。
「ヨーロッパはティターンズやドレイク軍がいるし太平洋は守りが堅いし」
「限られていますよね」
シーブックもそれに頷いた。
「これはまだ確証を得ていないが」
「それでも」
彼等はブライトにさらに突っ込んだ。
「何処なんですか。教えて下さい」
「ダカールだ」
彼は言った。
「ダカール」
連邦政府の本部が置かれている場所である。かってここをティターンズと争ったこともある。この時カミーユがフォウを説得しサイコ=ガンダムから降ろしている。
「そこを狙っているらしい。そして一気に地球圏を掌握するつもりのようだ」
「連邦政府を牛耳ってか」
「ハマーンめ、大胆なことをする」
「ハマーンらしいといえばらしいな」
クワトロはそこまで聞いて静かにこう言った。
「ここぞという時に思い切ったことをする。ただ単にジオンの亡霊に取り憑かれているだけではない」
「むしろその亡霊を己がものとするということか」
「その通りだ」
アムロの言葉に頷いた。
「だからこそ恐ろしい。あの女は危険だ」
「それは肌身で感じ
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