第五十一話 ファイアーボンバー
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か。人形の様な気がするんだ」
「人形?」
「ああ。無機質で。しかも感情が見られない」
「ポセイダルって元々そういう女だよ」
レッシィが言った。
「氷みたいな女さ。だから特に気にすることはないよ」
「そうだろうか」
「心配し過ぎじゃないの?まさか黒幕がいるなんて思っていないでしょうね」
「ないかな」
「ないって、そんなの。幾ら何でも」
アムは笑いながらそう言った。
「単にポセイダルがバルマー人だってだけでしょ。心配することはないわよ」
「だったらいいんだけれど」
「まあそのうちここにもまた来るだろうけれどね」
エルがいささか気楽な声でこう言った。
「いつものパターンで。今頃またあのでかいのが来ていたりして」
「ヘルモーズだったね」
イーノがそれに合わせた。
「そんな名前だったっけ。そう、あの花みたいな形したやつ」
「花ってより何か油さしみたいな形だよな」
「そういえばそうだね」
モンドはビーチャの言葉に相槌を打った。
「似てるね、確かに」
「そうだろ。前からそう思ってたんだよ」
「油さしにしてはでかいけれどね」
ルーはそれを聞いて苦笑していた。
「最初見た時はびっくりしたわよ。あんなので乗り込んで来るんだから」
「あれでもバルマーにとっては些細な戦力なのよ」
「そうらしいですね」
皆ミスティのその言葉に頷いた。
「辺境方面だけで七個艦隊あるから」
「あたし達はその一個をやっつけただけか」
「その他にも七つも」
「私も彼等の艦隊と戦ったことはあるわ。凄い戦力だったわ」
「あんなのがまだまだいるんですね」
「ええ。本国にはもっといるそうよ」
「うわ」
「何か嫌になっちゃう」
「幸か不幸か彼等も宇宙怪獣に狙われているそうだけれど」
「連中もですか」
「ええ。それもかなり大規模にね」
ミスティはタケルに応えた。
「本国の近くに彼等の巣があるそうだから」
「それは大変だ」
「敵とはいえ同情するぜ」
「そのせいかわからないけれど周りにはそれ程戦力を送ってはいないようで。それでもあれだけの戦力を送られるのだけれど」
「普通に凄いわね、それって」
アムはそれを聞いて素直に感嘆した。
「かなりでかい帝国みたいね」
「そうでなければあそこまでなれないでしょ」
レッシィが突っ込みを入れる。
「もっとも宇宙怪獣にそこまでやられて大丈夫かどうかまではわからないけれど」
「実情はかなり苦しいみたいね」
「やっぱり」
「けれど凌いではいるらしいわ。そして相変わらず戦力を各地に向けている」
「その一つが俺達ってわけかよ」
「あ、ジュドー」
皆ジュドーの言葉にハッとした。
「あんたも来たの」
見ればプルとプルツーも一緒である。
「来ちゃ悪いのかよ」
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