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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第五十一話 ファイアーボンバー
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の時こそ俺の歌が力を発揮する番だぜ!」
 彼はいつものテンションでこう言っていた。
「今と同じでな!また派手にやってやるぜ!」
「派手にやるのはもういいわよ!」
 ミレーヌはまたバサラに対して叫んだ。
「もうちょっと大人しくしなさいよ!せめて後方で歌うとか!」
「そんなことやってちゃ俺の歌のよさが伝わらないんだよ!」
 バサラもこう言って引き下がらなかった。
「それに俺には敵の弾は当たらないんだよ」
「どうしてよ」
「俺は不死身だからさ!そんなものに当たって俺が死ぬかよ!」
「もう、いい加減に馬鹿言うのは止めてよ!」
 ミレーヌもやはり切れてきた。
「あんたはそれでいいかも知れないけれどあたし達はどうなるのよ!」
「知るか、御前は自分でよけろ!どうにかなるだろ!」
「どうにかなったら戦争なんかいらないわよ!」
「その戦争を終わらせる為にやってるんだ!いいじゃねえか!」
「よくないわよ!」
 そんなこんなな口喧嘩の中で今回の戦いは終わった。とりあえずはバサラ達の活躍が光った。そしてアキトにも得るものがあった戦いであった。
「アキトさん」
 ナデシコに帰還してきたアキトにルリが声をかけてきた。
「もうすぐナデシコの新型艦が完成します」
「新型艦が」
「はい。ナデシコCです」
 彼女は言った。
「地球でそれを譲り受ける予定ですが」
「ネルガルからだね」
「はい。そしてその時に」
 ここでまた彼女は言った。
「新しい機体の開発も頼むことができるのですが」
「新しい機体」
 それを聞いたアキトの顔色が少し変わった。
「まさかそれは」
「それはアキトさん御自身で考えて頂きたいのです」
「俺に」
「はい。エステバリスのことはもうよく御存知ですね」
「まあ」  
 アキトはそれを認めた。
「もしかするとね。かなり知っているかも」
「少なくとも私よりは。それでお願いしたいのです」
「新しいエステバリスを」
「どんなものがいいか。おおよそでいいからお願いします」
「おおよそで」
「それだと可能でしょうから。お願いできますか」
「そうだな」
 アキトはそれを聞いて考える顔になった。
「大体なら。協力させてもらうよ」
「ええ。それではお願いします」
「わかった。それじゃあ」
「はい」
 こうして彼は新しいエステバリスの設計をとり行うことになった。それが一体どのようなものになるのかはまだ誰にもわからな
かった。アキト自身にも。

 この戦いもまたロンド=ベルの勝利に終わった。ネオ=ジオンはまた戦域を縮小させ、次なる戦いに備えることとなった。ここで彼等はそれぞれの想いを胸に持つこととなった。
 まずガトーであるが戦場から帰った彼はさらに精悍な顔になっていた。そして戦場に想いを馳せ
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