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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第五十一話 ファイアーボンバー
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よしとした。
「だがそれでも俺を倒せるか?かわすだけでは戦いにはならないぞ」
「そんなこと言われなくても」
 前に出ようとする。だが突如としてエステバリスの動きが鈍った。
「!?」
 アキトはそれを見て思わず呆然となった。
「これは一体」
「無理をし過ぎたのだ」
 ケリィはそれを見てこう言った。
「物理分身はエステバリスにとって無理があったのだ。今その無理が来たのだ」
「クッ」
「機体のことも考えておくべきだったな。それもまた戦士の務めだ」
「しまった・・・・・・」
 アキトはそれを聞いて顔を苦くさせた。だがどうにもならなかった。
「さて、どうするのだ。もう満足にも動けまい」
「それでも」
「無理はするな、若者よ」
 だが彼はこう言ってアキトを下がらせた。
「何故」
「俺は万全の相手としか戦うことはない。今の君では俺の相手とはなり得ない」
「・・・・・・・・・」
「また会おう。その時こそ君の万全の姿を見たい」
「帰るのか」
「そうだ。今の君に勝ってもそれは俺の誇りとはならない」
 彼は言った。
「ではな。また会おう」
 そして彼は戦場から離脱した。後にはエステバリス達とナデシコが残された。
「助かったのね、アキト」
「はい。ですが」
 ルリの顔はそれでも晴れなかった。
「それ以上のものをアキトさんは感じておられるでしょう」
「それ以上のもの」
「得られたものは大きかったですが。傷も大きいです」
「なあアキト」
 リョーコが声をかけてきた。
「何だい」
「いいことは言えねえけれどよ」
 彼女はそう断ったうえで言った。
「悪いことは気にするなよ。いいことだけを覚えておけ」
「有り難う」
「おい、礼なんざいらねえよ」
 そう言われてかえってリョーコの方が照れてしまった。
「あたしは別に礼を言われることなんか言ってねえよ」
「じゃあそう思っておくよ」
「ちょっと待てよ、それじゃあ何かあたしが」
「そうは言っても嬉しいくせに」
 そんな彼女にヒカルが突っ込みを入れてきた。
「素直じゃないんですから」
「あのなあヒカル」
「素直にアイムソーーーリーーーーー♪」
 イズミはイズミでまた懐かしい歌を出してきた。
「何時も上手く言えないけれど♪」
「・・・・・・イズミ、その曲中々いいな」
「そういえばそうだな」
 サブロウタ達もそれに頷いた。
「何かこう落ち着くな」
「しっとりした感じが」
「そうだな。あたしも何か・・・・・・って話が変な方向に行っちまったじゃねえか、おい」
「それが狙いだったりして」
「狙いを狙う、えらーーーーい」
「・・・・・・強引を通り越してもう無理矢理になってきてるぞ」
「まあそれはいいとしましょう」
「とりあえずリラックスリラッ
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