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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第五十一話 ファイアーボンバー
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てだ」
「駄目でしょうか」
「人それぞれだ。それについてとやかく言うつもりはない」
「ケリィさん」
「俺はこうした生き方しかできない。だからラーメン屋がどんなものかは知らないが」
「案外話のわかる人みたいだな」
「そうですね。何か大人って感じで」
「あの声がそうさせるのかも」
 三人娘はそれを聞いてヒソヒソと話をした。
「ラーメン屋を目指すのならば目指せばいい」
 ケリィはそれをよしとした。
「だが戦場にいる限り君は戦士だ。それを忘れるな」
「戦場にいる限り」
「そうだ。そして俺は戦士に対して容赦はしない。わかるな」
「はい」
 アキトもそれに頷いた。
「では行くぞ、覚悟はいいか」
「覚悟はしません。ただ生きるだけ」
「ならば生きるがいい。俺は何としても君を倒す」
「ならば僕も貴方を倒す」
「ならば」
「行きます!」
 こうして二人は激突した。互いに射撃を行う。
「ムンッ!」
「これでっ!」
 だがそれはそれぞれ外れてしまった。両者は交差しまた距離を開けた。だがここでまた両者は向かい合った。
「あれをかわすとはな。やはり見所がある」
「何て強さだ。歴戦の戦士っていうのは伊達じゃないな」 
 二人はそれぞれ呟いた。そしてまた対峙する。
 ユリカはそれをナデシコの艦橋から見ていた。その目がキラキラと輝いている。
「アキト、格好いい」
 彼女は純粋にアキトの姿を格好いいと思っていた。
「何か相手も凄いけれどアキトも凄いわよねえ」
「そう簡単に言える状況じゃないと思いますけれど」 
 ルリがそう突っ込みを入れてきた。
「何で?」
「あのヴァルヴァロのパイロットはかなりの技量です。油断はできないかと」
「けれどアキトだってかなり腕はあがってるし。大丈夫よ」
「経験の差があります」
「経験の差?」
「はい。あのヴァルヴァロのパイロットは見たところかなり場数を踏んでいます。けれどアキトさんは」
「アキトだってもうかなり戦ってきてるわよ。それでも駄目なの?」
「数のケタが違います」
 ルリはまた言った。
「その違いはどうしようもないです。ですからアキトさんにとっては苦しいです」
「じゃあ負けるかもしれないってこと?アキトが」
「可能性はあります」
「そんな」
「けれどアキトさんも頑張っています。ここからが肝心です」
「肝心」
 見れば勝負は接近戦に入っていた。アキトはエステバリスの機動力を発揮してヴァルヴァロに襲い掛かる。だがケリィはそれを技量でカバーしていた。寄せ付けない。
「まだだっ!」
「巨体なのに!」
 思いも寄らぬヴァルヴァロの素早い動きにアキトは戸惑った。
「何て速さなんだ!」
「この俺と、そしてヴァルヴァロを甘く見てもらっては困るな!」
 ケリィは叫
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