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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第五十一話 ファイアーボンバー
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で何よりだわ」
「そう言う私達も戦場にいるのだがな」
「それはわかってるわよ。用意はいい?」
「ああ」
 ノインは頷いた。そしてバスターライフルを構えた。
「まずはこれを放つ」
「ええ」
「それから突撃する。一緒に行くぞ」
「それはいいけれど」
「まだ何かあるのか?」
「ヒイロの姿が見えないけれど。どうしたのかしら」
「彼なら大丈夫だ」
 ノインはスッと笑って同僚にそう返す。
「大丈夫」
「そうだ。今頃自分の戦いを行っている」
「そうなの」
「だから私達も私達の戦いをしよう」
「ええ、わかったわ」
 二条の光の帯が輝いた。そしてまた戦士達が参戦した。
 この時ゼクスは後方で全軍の指揮にあたっていた。乗っているのはガンダムエピオンであった。
「特佐」
 彼のもとに傷ついたモビルドールが一機やって来た。
「第一防衛ラインが突破されました」
「そうか」
 ゼクスはそれを聞いて頷いた。
「敵はモビルスーツ部隊を中心としてこちらに攻勢を仕掛けてきております」
「そして第二ラインにも接近しているのだな」
「はい」
 部下はそれに対して頷いた。
「増援は」
「間も無くだとは思いますが」
「このままでは間に合いそうもないか」
「残念ながら」
 彼は項垂れてこう答えた。
「しかも敵の戦意が異常に高く」
「何かあったのか?」
「後方に変わったバルキリーが三機程おりまして」
「変わったバルキリー」
「はい。赤とピンク、そして青緑の派手な色の新型のバルキリーですが」
「それが何かしているのか」
「報告によりますと音楽を奏でているとのことです」
「音楽を」
 それを聞いたゼクスの仮面の下の顔が動いた。
「どういうことだ」
「詳しいことはわかりませんが」
 彼が知っているのはそれまでだった。それ以上は何も知らなかった。
「ロックをかけているとか」
「ううむ」
 ゼクスはそれを聞いて呻いた。
「気になるな。よし、私も行こう」
「宜しいのですか?」
「丁度戦線自体の危機だ。前線に出る必要もある」
 彼は戦線を立て直す為にも前に出るつもりだったのだ。
「行こう。ここは頼む」
「ハッ」
 こうしてゼクスは前線に出た。そこで彼は大規模な攻勢を受け為す術もなく倒されていく自軍の兵士達を見た。だがそれを見ても彼は冷静なままであった。
「ダメージを受けた者は無理をするな」
 彼は落ち着いた声でこう指示を下した。
「そして散開しろ。このままではまとまえてやられるだけだ」
「ハッ」
「了解しました」
 部下達はそれに応え陣を組み替えていく。そしてロンド=ベルにあたった。
「そして聞きたいことがあるのだが」
「何でしょうか」
 傍らにいたモビルドールにいる部下に対して問うた。

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