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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第五十話 ロザリーの真実
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             第五十話 ロザリーの真実
「ねえ」
 ふとレミーが真吾達に対して口を開いた。
「どうしたんだ?」
 真吾がそんな彼女に問い返した。
「最近気になっていることがあるんだけれど」
「お肌の荒れかい?それはゆっくり寝るに限るぜ」
「そんなのじゃないわよ」
 キリーの言葉に少しムッとしながらもそう返した。
「いつも手入れしているんだから。珠の肌よ」
「おやおや」
「それじゃあ一度確認させてもらいたいものだね」
「言っておくけれど高いわよ、レディーのお肌は」
「これはまた手厳しい」
「それで気になることって何なんだ」
「あのロザリーって娘よ」
 レミーは言った。
「ロザリー」
「何かね、引っ掛かるのよ」
「それは一体」
「あの娘の目よ。何か妙な感じがするのよね」
「妙な感じ、ねえ」
「あんた達も何か感じない?変だって」
「俺はそうは思わないが」
「綺麗な目だとは思うね。純真そうで」
「それはまああたし達とは違って・・・・・・って何言わせるのよ」
「自分で言ったんじゃないか」
「今度はレミーの負けだな」
「もう。ふざけるのもいい加減にしてよ。真面目な話をしたいんだから」
「わかったわかった。それで目がどうしたんだい?」
「恋をする目じゃないのよ」
「恋を」
「ええ。あたしはこうした経験が豊富だからわかるんだけれどね」
「流石にベテランだけはある」
「キリー、それが余計なんだ」
「おやおや。どうやらいつもの軽い調子は似合わない状況のようで」
「あんたはちょっと軽過ぎるのよ。それでね」
「ああ」 
 真吾がそれに頷き返した。
「あのシュメルさんを見る目がね、何か憎しみがあるのよ」
「憎しみが」
「それだけじゃないけれど。けれど押し掛けフィアンセってわりには何かおかしいのよね」
「そうだったのか」
「そういや何か殺気めいたものも感じないわけじゃないな」
「やっとブロンクスでの勘が戻ってきたようね」
「まあ最近何かとドタバタしていてそっちの勘は使うことがなかったからな」
「俺はよく使っているよ」
「あんたはメインパイロットだからね。頑張ってもらわないと困るのよ」
「何か貧乏くじだな」
「リーダーは文句を言わない」
「それもそうだ」
「意外。納得するのね」
「たまには意表をつかなくちゃな。兵法の基本さ」
「いつも行き当たりバッタリだけれどね」
「ドクーガに合わせているとな。どうしてもこうなる」
「それはそれで一興」
「舞台即興ってやつね」
「クナッパーツブッシュが得意としたやつだな」
 ドイツの有名な指揮者の一人である。とかく変人であり練習をことの他嫌ったことで知られている。知っている曲の練習は皆知っているからその必要はないと練習に顔を出し
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