第五十話 ロザリーの真実
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「気にしない気にしない」
「・・・・・・ったくよお。何でゲンナジーはこんなのとコンビ組んでるんだか」
「ゲンちゃんはいい相方だよ。よく気が利くしね」
「その前に最近何処が存在感薄いのかわからなくなってきたぞ」
「元々目立つ外見だしな」
ヤンロンも言った。
「しかも力も強い」
「けれどこの前あたしに腕相撲で負けたよ」
「おめえはまた特別だよ」
「何よ、その言い方」
「パワーアンクルなんていつもつけてりゃ誰でも強くなるってもんだ。っていうかそんなの着けてどうするつもりなんだよ」
「力が強いってのは便利だよ」
「そうかも知れねえけどよ。オリンピックの金メダリストに勝てるなんて普通じゃねえぞ」
「あれには僕も驚いた」
「細かいことは気にしないってね」
「それじゃあミオと同じだろうが」
「あれっ、そうだっけ」
「ったくよお、何でこううちの女ってのはこうガサツなんだよ」
「あらマサキ、言ってくれるわね」
「誰がガサツだってえ!?」
「お兄ちゃんに言われたくはないわよ」
「ゲッ」
シモーヌ、ベッキー、プレセアの登場にタジタジとなってしまった。やはりマサキには女難が似合うのであった。
ゼンガーはこの時新たなマシンダイゼンガーに乗っていた。まるで鎧を身に纏った侍の様なそのマシンはその手に巨大な刀を持っていた。そして彼はその刀を黙々と振っていた。
「ふう」
彼は何百回か振り終えた後で大きく息を吐き出した。
「ようやく馴染みはじめてきたか」
「そこにおられたのですか」
そこへザッシュがやって来た。彼はガルガードに乗っていた。
「ザシュフォード殿か」
「はい」
ザッシュはそれに頷いた。
「最近何かと修行に励んでおられるようですが」
「それは貴殿とて同じだろう」
ゼンガーは彼にそう言葉を返した。
「シュメル殿の剣はどうだ」
「知っておられたのですか」
「知らない筈もない」
ゼンガーは言った。
「あそこまで熱心にやっていると。そしてどうなったのだ」
「はい。何とか技を一つ身につけることができました」
「そうか」
「冥皇活殺法。これなら今までよりも遥かに皆の役に立つことができます」
「ガルガードは長距離戦用の魔装機だったな」
その通りであった。ガルガードはリニアレールガンやハイパーリニアレールガンを装備しており、遠距離での戦闘を主眼に置いた設定となっているのである。
「はい」
「それでも剣を身に着けたのか」
「何があるかわかりませんから」
ザッシュはそう答えた。
「これからは。ゼンガーさんもそう思っておられるから今こうして修業に励んでおられるのでしょう」
「否定はしない」
それがゼンガーの答えであった。
「俺は常に戦場に身を置いている。常にな」
「そうな
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