第五十話 ロザリーの真実
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ゼツはシュメルもまた素材の一つ、道具としてしか見てはいなかった。所詮その程度のものとしか認識していなかったのである。彼にとって命とはそうしたものでしかなかった。
「ヒョヒョヒョヒョヒョ、これでよし」
ゼツはけたたましい、邪悪ささえ感じられる笑い声をたてながらその場を後にした。その後にはシュメルとバゴニア軍が続く。こうしてシュメルは道具として消えることになったのであった。
シュメルが捕われたその時ロンド=ベルは邪魔大王国と激しい戦いを繰り広げていた。
「そこだっ!」
ピートが大空魔竜の攻撃を放つ。そしてそれが終わるとすぐに突進させた。
「ジャアントカッターーーッ!」
それで目の前にいるヤマタノオロチに攻撃を仕掛ける。そこにはアマソが乗っていた。
「ぬう、回避せよ!」
アマソはそれを見てすぐに指示を下す。だがそれは間に合わなかった。
ジャイアントカッターがアマソの乗るヤマタノオロチを両断した。そしてオロチは炎に包まれた。
「ぬう!」
「アマソ、無理をするでない」
呪詛の声を漏らすアマソに対してククルが言った。
「ここは退くがよい」
「ククル様」
「わらわの命じゃ。よいな」
「わかりました。それでは」
「うむ」
アマソはククルの言葉に従い戦場を離脱した。だが邪魔大王国のハニワ幻人達はまだその数を大きく減らしてはいなかったのであった。
「まだだ、数では負けてはおらぬ」
ククルはそう言って部下達を鼓舞した。
「押すのだ、数を以ってな」
「はっ」
物量で押し切ろうと仕掛けてきた。中央に兵を集結させる。そしてそれで一気に潰そうとした。だがここで伏兵達が動いた。
「今だ、隼人」
「よし!」
隼人は竜馬の言葉に頷いた。そしてゲッターライガーのハンドルを大きく動かした。
「行くぞライガー!」
「何だとっ!」
ゲッターライガーが地中から躍り出た。そして躍り出ると同時にすぐに攻撃に移ってきた。
「ライガーミサイル!」
右腕からミサイルを放つ。それでまずは目の前にいる敵を一機屠った。
「次だっ!」
しかし攻撃はそれで終わりではなかった。左腕のドリルで側にいる敵を貫くと跳んだ。そして眼下にいる敵を一体右腕のチェーンで絡め取った。
「チェーンアタック!」
着地すると同時に敵を振り回す。それから地面に叩きつけた。それで敵がまた一機倒されたのであった。
「ぬうう、ここでゲッターライガーが出て来るとは」
「驚いたようだな」
隼人は不敵な態度でククルに対して言った。
「だが所詮は一機。機先を制されたがまだ」
「誰が一機だと言った?」
隼人は不敵な態度のままククルにまた言う。
「どういうことじゃ!?」
「地中にいることができるのはライガーだけじゃないってことだ」
「
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