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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第四十九話 熱気バサラ
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からミレーヌちゃんは悲しいんだよ。何か可哀想でな」
「いや、それはどうかな」
 だがここでその反旗に逆襲を加える者が姿を現わした。
「小さい胸は小さい胸でそれでいいと思うよ」
「そういうあんたは」
「はい」
 見ればガムリンであった。彼は落ち着いた声でケーンの前に姿を現わした。
「確かにミレーヌちゃんの胸は小さいけれど」
「ああ」
「だからといって彼女の魅力は少しも損なわれてはいないと思うよ」
「むっ」
 対峙するケーンの目が光った。ガムリンもそれを受けて立った。
「胸が大きいということはそれだけでいいことだと思うけれど小さいことも同じ位いいことなんじゃないかな。私はそう思うのだけれどね」
「いや」
 ケーンはそれに首を横に振ろうとする。
「俺はリンダのあの豊かな胸に惚れたんだ」
「さりげなくとんでもないこと言ってるよな」
「プールのあれか」
 タップとライトはヒソヒソと囁き合っていた。
「だからこそ俺は・・・・・・巨乳だ!」
「ならば私も言おう」
 ガムリンも負けてはいない。
「ミレーヌちゃんの美しさを際立たせるが為に貧乳こそ最高だ!」
「・・・・・・何か傍目から見ると馬鹿以外の何者でもないですね」
「メグミ、それは言わない約束だよ」
 沙羅がメグミに対してそう言った。
「男ってのは訳のわからないものに執念を燃やすんだからね」
「それでも今回は何か」
「だから言わないでおきなよ。男ってのは片目を瞑って見てやるのも必要だっていうしね」
「けど沙羅さんは何かいつも睨んでる感じですよね」
「あ、あたしのことはどうでもいいんだよ」
 そう言われてかえって沙羅の方が狼狽した。
「あたしはね。まあ色々とあったから」
「そうでしたね」
 それはメグミも知っていた。申し訳なさそうに項垂れる。
「わかってくれたらいいよ。しかしこの二人は」
 見ればケーンとガムリンはそれぞれの主張を頑として譲らず対峙を続けていた。
「何処までやってるんだよ。こうなったらとことんまでやらせてみたくなったね」
「それでも答えは出ないだろうな」
 亮が沙羅の言葉にそう述べた。
「平行線にしかならないな」
「そうなのかい」
「元々どっちが正しいかどうかは関係のない話だ。あくまで個人的な嗜好の話だ」
「まあそう言えばそうだね」
「それで結論が出る筈もない。何処までいっても平行線だな」
「じゃあ止めるのかい?」
「いや」
 しかし亮はそれには首を横に振った。
「今はいい。二人が疲れきるまでやらせよう」
「わかった。じゃあ見とくよ」
「ああ」
 だが決着はつかなかった。何時の間にか誰もいなくなりケーンとガムリンだけが何時までも議論のようなものを続けていたのであった。
 ロンド=ベルはその間にも地球圏へ向
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