第四十九話 熱気バサラ
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」
「へえ」
皆それを聞いてまたしても驚いた。
「そうだったんですか」
「意外でしたか?」
「まあ姓は一緒だったんでまさかとは思いましたけれど」
「しかしケーンもよくそんなの知ってたよな」
「マギーちゃんに教えてもらったのかい?」
「違うさ。アイドル雑誌で読んだんだよ」
「アイドル雑誌!?」
「ああ。それを読んでわかったんだよ。ミレーヌちゃんの詳しいことがな」
「その雑誌のことは僕も知っていますよ」
マックスはケーンにもそう答えた。
「まさか公になるとは思っていませんでしたけれど」
「丁度その雑誌にミレーヌちゃんのグラビアもあったし。それで買ったんですよ」
「結局それなんだね。納得」
雅人はいつもの調子のケーンの言葉を聞いて妙に納得していた。
「歳相応ってやつだよな、本当に」
「ただミレーヌちゃんってなあ」
それでもケーンは何やら不満そうであった。
「どうしたい」
「相談に乗ろうか、竹馬の友」
「どうせお金とリンダのこと意外でだろ」
「まあそう言うなって」
「お金なんてどうせ大した価値もないものさ。本当の愛に比べたらな」
「ライト、その台詞はどっかの薔薇の騎士みたいだから止めときな」
「ハマーン様、このマシュマー=セロ」
「うわあ、何かそっくり」
プルはライトの他愛のない悪ふざけを聞いてキャッキャッと笑い出した。
「面白いね、プルツー」
「私達も人のことは言えないがな」
そうは言いながらも彼女も笑っていた。
「何かな。本当に似ている」
「まあそっちの方はいいさ。それでミレーヌちゃんのことだけれどな」
「ああ」
「彼女なあ」
「どうしたんだよ」
二人だけでなく他の者も溜息をつくケーンを心配そうに眺めた。
「何かなあ、胸がねんだよなあ」
「何だ」
それを聞いた女性陣は一斉に白け返ってしまった。
「何かと思えば」
「下らない」
「下らなくなんかねえよ」
ケーンはそうした冷淡な女性陣に対して敢然と反旗を翻した。
「胸ってのはなあ、どれだけ大事なモンか。わかってねえのかよ」
「そんなもの自然と大きくなるわよ」
ルーが白けた声のままそう返す。
「ゼオラを見なさい、ゼオラを」
「えっ、あたしなの?」
「まあたまたま目に入ったから。けれど本当に立派じゃない、その胸」
「肩が凝っちゃうけれどね」
「胸が大きいと肩が凝るのですか」
「ルリルリ、知らなかったの?」
「はい。ハルカさんはどうなのでしょうか」
「私?まあ時々ね」
「そうですか」
「胸ってのはなあ、大きくないと何かこう物凄く悲しいモンなんだよ」
「まだ言うか、こいつは」
「そんなんだから最近皆から変な目で見られるのよ」
だがそんなレッシィとアムの視線にも屈しはしなかった。
「だ
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