第四十八話 新たなる来訪者
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第四十八話 新たなる来訪者
「おう、来たで」
ラ=ギアスにいるロンド=ベルに一人の男がやって来た。
「・・・・・・何であんたがここにいるんだ?」
マサキはその男の姿を見てそう言った。呆れた顔であった。
「あんた、シュテドニアス軍にいたんじゃなかったのかよ」
「それは昔の話や」
その男ロドニーはそう答えた。
「シュテドニアスとラングランが講和したのは知っとるな」
「ああ」
「知らない人がいたら教えて欲しいニャ」
「少なくともラ=ギアスでは常識ニャぞ」
「それでや。トロイアもラングランに戻ったな」
ラングラン東方にある州の一つである。長い間ラングランとシュテドニアスの係争地ともなっている。
「そういやそうだったな」
「そこの出身者は選ばさせられたんや。どっちにつくかってな」
「それでラングランに来たのかよ」
「そういうことやよろしゅう頼むぜ」
「ああ。何かよくわかんねえけどこれから宜しくな」
「わからへんのは余計や」
「で、おっさんだけかよ」
「というと」
「援軍はもう一人来るって聞いたけどよ。それは誰なんだよ」
「それはな」
「あ、あの」
ここで消え入りそうな少女の声がした。
「!?」
「誰かいるのかニャ?」
「こ、ここです」
「!?」
マサキ達が辺りを見回しているとそこに青いショートヘアの少女がいた。見ればラングランの軍服を身に纏っている。
「エリス=ラディウス少尉です。宜しくお願いします」
その少女エリス=ラディウスは赤い顔をしてマサキ達にそう言った。
「あんただったのか」
「は、はい」
エリスは赤い顔のままそれに答えた。
「こちらに援軍として派遣されました。魔装機のパイロットです」
「ふうん」
「わいも同じや。魔装機ももらって来たで」
「何に乗ってるんだよ」
「ラストールや」
「フ、フェンターです」
二人はそれぞれ答えた。
「ふうん、フェンターなのか」
「は、はい」
「何か今一つ似合わねえ気もするけどいっか。まあ頑張ってくれよ」
「あ、有り難うございます」
「わいにはなしかい」
「あんたは言わなくてもわかるからよ。まあ宜しくな」
「ああ」
こうしてロドニーとエリスが仲間に入った。ロンド=ベルは新たな仲間が入ったがそれでも場所は移動しなかった。相変わらずシュメルの家の周りで警戒活動にあたっていた。
「何か変わり映えしないな」
ブリットがその現状を鑑みてポツリと呟く。
「どうせまた来るのだろうけれど」
「あのゼツって人よね」
「他に誰がいるんだよ」
声をかけてきたクスハにそう返す。
「ああしたタイプは何処にでもいるんだな。何か本当にそう思うよ」
「そうね」
クスハはそれに頷いた。
「
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