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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第四十七話 帰って来た男達
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減っていないか?」
「腹!?」
「そうだ。何か今急に腹が減ってきてな。何だったらセシリーちゃんの焼いたパンでもどうだ」
「そういえばセシリーちゃんってパン屋の娘さんだったわね」
 ユリカがそれを聞いて頷く。
「パンが焼けてパーンと割れる」
「イズミ、やっぱり無理があるわよ」
 今度はいつものリョーコではなくハルカが突っ込みを入れた。
「もっと自然にいかないと」
「いや、そういう問題じゃねえんじゃねえかな、イズミのは」
「まあそれはいいとしてだ。パンは嫌か」
「ああ、悪いがそういう気分じゃねえ」
「ではラーメンはどうだ」
「ラーメンか」
 それを聞いたリョーコの顔が少し明るくなった。
「丁度ホウメイさんが作っているところだしな。どうだ」
「じゃあそれでいいよ。ヒカル、あんたも来るんだろ」
「悪くないですね」
「イズミはどうするんだ?」
「ラーメン大好き」
「それじゃあ決まりだな。ヤマダの旦那、そういうことだ」
「ダイゴウジだと言っているだろう」
「いいじゃねえか、名前なんてよ。それじゃあ他のメンバーも誘おうぜ。人が多い方がうまいからな」
「よし、それでは行くか」
「ああ」
 こうしてダイゴウジとリョーコを中心としてエステバリスのメンバーはホウメイのラーメンを食べに向かった。ただし『あいつ』
はいなかった。その者はまだトレーニングルームにいたのだ。
「ふう」
 トレーニングはまだ終わってはいないが一息ついた。そして額の汗を拭う。
「まだだ、こんなものじゃ駄目だ」
 アキトはそう呟いてまたトレーニングを再開した。その拳が白くなる。
「あいつに勝てはしない」
「かなり無理をしているな」
「一矢さん」
 そこに一矢が姿を現わした。
「どうしてここに」
「エステバリスのメンバーが君を探していたからな。ここにいるんじゃないかと思って来たんだが」
「そうだったんですか」
「どうしたんだい、君がラーメンのことを忘れるなんて。何かあったのか?」
「宇宙に出る時のことを覚えていますか」
「ああ、木星トカゲとの戦闘になったな。覚えているよ」
「その時あの北辰衆との戦い。どう思いました」
「手強いな」
 一矢はその整った顔を真摯なものにさせてそう述べた。
「機体の性能だけじゃない。その技量もかなりのものだ」
「はい」
「特にリーダー格のあの男は。気をつけた方がいい」
「今の俺で勝てると思いますか」
「今の君でか」
「はい。それはどう思いますか」
「それは」
「正直に言って下さい」
 口篭もる一矢に対してそう言う。
「今の俺で勝てるかどうか。どうなんですか」
「それは御前さんが一番よく知ってることだと思うがな」
「京四郎」
 そこに京四郎がやって来た。そしてアキトに対して冷た
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