第四十七話 帰って来た男達
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をかけたな」
「あ、ノインさん」
「ミスマル艦長、只今偵察より帰還致しました」
ノインはユリカに敬礼してそう述べた。
「偵察中異常はありませんでしたか?」
「はい」
彼女はユリカの問いに頷いてそう答えた。
「ヒイロ達も今帰還しております。とりあえずは周辺には敵の脅威はありません」
「それでは今のところは安心ですね」
「そう思います。ですがネオ=ジオンの部隊をまだ発見できていないので引き続き偵察が必要かと思います」
「わかりました。それでは引き続き偵察を続けましょう」
「それが宜しいかと。それでは」
「はい」
ノインは報告を終えると艦橋を後にした。そしてそのまま自室に戻って行った。リョーコ達はその後ろ姿を見送って溜息をつかざるを得なかった。
「ホンットウに格好いいですよね、ノインさんって」
「そうだな。同じ女のあたしから見てもな。キリッとしたものがあるぜ」
リョーコはヒカルの言葉に頷いた。
「うちの男共は何かな。ナガレ以外はこれといってキリッとしたものがねえからな」
「ナガレさんもちょっと違うタイプですしね」
「サブロウタは軽いし副長は優しいしな。ヤマダはまた暑苦しいし」
「俺はダイゴウジだ!」
「ヤマダさん」
ルリが彼の姿を認めて声を出す。
「今来られたのですか」
「そうよ。トレーニングも終了してな。男たるもの何時如何なる時でも身体を鍛えておかなくてはならんのだ!」
「そんなんだから暑苦しいって言われるんだろ」
リョーコは呆れた様子で彼にそう言った。
「何かな、もっとこうクールにいけねえのかよ」
「それは少なくとも俺の流儀ではない」
当然の様に聞き入れなかった。
「あくまで、そして徹底的に熱く、強く、激しく」
彼は言った。
「それがこのダイゴウジ=ガイだ!例え何があろうとも俺は敗れはしない!」
「わかったから汗飛ばさないでくれよ」
「何だスバル、今日はやけにつれないな」
「あたしだってね、色々あるんだよ。あんたみたいにいつも暑苦しくいられるわけじゃないのさ」
「つまらん。それでは何がいいのだ?」
「うちの男共にはわからないことだよ」
口を少し歪めてそう答えた。
「永久にな。特にあいつにはな」
「あいつ」
ダイゴウジはそれを聞いて考え込んだ。
「それだけではわからんな」
「別にわかってもらいたくもないさ。それよりあんたこの前の怪我はいいのかよ」
「怪我!?ギガノスとの戦闘の時のか」
「利き腕怪我したんだろ?それはいいのかよ」
「そういうこともあったか」
自分の利き腕を見つめながらそう言う。
「今まで忘れていたぞ」
「ホンットに丈夫な身体してんな、おい」
「丈夫なのが取り得だ」
「そういう問題じゃねえだろ、もう」
「まあいい。それより腹が
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