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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第四十七話 帰って来た男達
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「そう思わなければ何もできはしない」
「楽天的にいくのか」
「そうだな。まあケーン達にはもう言うまでもないことだが」
「ああした軽い雰囲気はな。どうも苦手だ」
「ジュドー達もか」
「あの連中にも最初は悩まされたさ。どれだけ修正してもなおらないしな」
「苦労したんだな」
「アムロもそうだったしな。最初はあいつもどうしようもない奴だった」
「また懐かしい話だな」
 アムロもそこにやって来た。
「あの頃のことを蒸し返すのは正直困るんだが」
「だがそれで今の御前があるしな」
「確かにな」
 それを言われると苦笑するしかなかった。
「御前とはあの時は色々あったな、本当に」
「全くだ。どうしようもない奴だったよ」
「連邦軍の白い流星の若き日だな」
「おい、俺はまだ二十代だぞ」
「そういう私もだ」
 クワトロもそれに応えた。
「最近やけに老け込んできたのは自覚しているがな」
「私もな。何か色々と身体が痛む時がある」
「御前はストレスじゃないのか?」
「そうかも知れないが。まだ二十代だというのに」
「検査を受けてみろ。五十代とか言われるぞ」
「そこまではいかないだろ。三十代だと思うが」
「トレーニングはしているか?」
「一応はな。だが内臓がどうもな」
「ストレスだな、確実に」
「やれやれだ。もっとも最近はいい加減慣れてきたように感じているがな」
「それはどうかな。ある時急に来るぞ」
「一年戦争の時の方が楽だったか。厄介なのは御前やカイだけだったし」
「カイもか」
「あいつもな。ひねくれていて扱いに困った」
「今はジャーナリストをしていたな」
「そうらしいな。地球にいるらしいが」
「あいつも元気にやっていればいいな」
「まあ生きていることは確かだ。元気でやっているだろう」
 ブライトは懐かしそうな笑みをたたえながらそう言葉を続けた。
「リュウもスレッガーもいたしな。セイラさんも」
「セイラさんか」
 それを聞いてアムロも懐かしい顔になった。
「地球にいるとは聞いているが。どうしているかな」
「アルティシアなら元気でやっているさ」
「知っているのか、シャア」
「ああ。この前連絡があった。ダカールで株をやって生計を立てているらしい」
「そうなのか」
「会うことはないがな。だが何処となくうちとけてきた」
「それは御前がシャア=アズナブルでなくなったからだろう」
「そうなのかな」
「今の御前はクワトロ=バジーナだ。もうシャアじゃない」
「そうだな。もうその名前は捨てた」
「だがキャスバル=ズム=ダイクンには戻らないのだな」
「私には父の理想を完全には理解できはしないからな」
 クワトロは少し寂しそうな声でそう答えた。彼が言ったとは思えないような口調になっていた。
「私が父
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