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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第四十七話 帰って来た男達
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「考えようによってはガイゾックより怖いぞ」
「!?そうなのか」
「ああ。ガイゾックは破壊するだけだろ。だがあいつは違う」
「よくわからねえな、それって」
「ギレン=ザビとかな。ちょっと違うが」
「独裁者なのかよ」
「そうなる可能性はある。とにかく奴は危険過ぎるんだ。言うなら怪物だ」
「怪物か」
「だからだ。御前もあいつを前にしたら用心しろよ。何をされるかわからねえぞ」
「よくわからねえがわかった」
 勝平はそう答えた。
「とにかくやっつけりゃあいいんだな」
「わかってるのかしら」
 恵子はそんな彼を見て首を傾げたがそれ以上は何も言わなかった。彼女もシロッコの脅威を感じてはいたがそれでもどうしようもないのではと思っていたからだ。ニュータイプでないとわからないこともあるのではないか、とさえ思っていた。
 ニュータイプの者達も少し経つと気を取り直してきた。だがカミーユだけは別だった。
「カミーユはどうだ」
 心配になったブライトがファに尋ねた。
「かなり悩んでいるようだが」
「少しはましになりましたけれど」
 それでもその声はあまりよいものではなかった。
「けれどそれでも。やっぱり何か歯切れが悪いです」
「そうか」
「時間が経てば違うと思うんですけれど。どうでしょうか」
「生憎その時間がな」
 ブライトはそれを聞いて苦い顔を作った。
「あまりない。ネオ=ジオンの部隊が確認された」
「ネオ=ジオンが」
「そうだ。カミーユの力は必要だ。できるだけ早く立ち直って欲しいんだが」
「けれど今は」
「難しいかどうしたものかな」
「あれっ、何かったんですか?」
 二人が悩んでいるところにケーン達がやって来た。
「そんなに落ち込んで。悩みですか!?」
「気になるなあ。何なんですか」
「俺達でよかったら相談に乗りますよ」
「実はな」
 ブライトはその苦い顔に少しだが笑いを含ませてから三人に対して言った。三人はそれを聞くと一気に笑い飛ばした。
「何だ、滅茶苦茶簡単じゃないですか」
「簡単!?」
「そういう時はね、身体を動かせばいいんですよ」
「音楽を聴きながらね。それで万事解決です」
「そう上手くいくかな」
「失敗した時は考えない方がいいですよ。その時はその時」
「何か適当ね」
「適当なのが俺達のウリでな」
「あまり気にしない。じゃあファは案内して」
「何処によ」
「カミーユのところに。いっちょ派手に行こうぜ」
「あ、ちょっと」
「いいからいいから」
 何が何かわからないうちにファは三人に連れられてカミーユの部屋に向かった。ブライトはそんな彼等の後ろ姿を見て一人笑っていた。
「あれで上手くいけばいいがな」
「上手くいくさ」
 そこにクワトロがやって来た。そして彼にこう言った。
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