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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第四十六話 狂った錬金術士
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                  第四十六話 狂った錬金術士
「チカ」
 シュウはマサキ達との約束通り地上にいた。今は赤道上においてチカと共にいた。
 ネオ=グランゾンに乗り込んでいる。その中から真下に広がる海を眺めていた。それは何処までも広がっていた。
「マサキ達は今頃どうしてるでしょうね」
「さあ」
 チカはそれには首を横に振った。
「あんな奴が何処で何してようとあたしには関係ありませんから」
「おやおや」
「御主人様はどうしてあんなのをいつも気にかけていらっしゃるんです?全然取るに足らない奴じゃありませんか」
「貴女はそう思いますか」
「当たり前ですよ」
 彼女はそう答えた。
「十を越える博士号を持っていて王族でしかもDCの大幹部だった御主人様がですよ。あんなのを相手にするなんて」
「手厳しいですね」
「それだけわからないんですよ、本当に」
 彼女はまた言った。
「時間の無駄ですよ、相手にするだけ」
「私はそうは思いませんけれどね」
 だが彼は自らのファミリアに対してそう言葉を返した。
「彼とは何か運命的なものを感じますしね」
「そうなんですか」
「はい」
 そしてあらためて頷いた。
「マサキとサイバスターは地球を、いえ人類を守る大きな力となるでしょう」
「あんな方向音痴でですか」
「ええ。そんなものは問題にならない位にね。世界を守る風となるでしょう」
「風、ですか」
 チカは風と聞いて考える顔をした。
「けれどあいつ一人じゃどうにもなりませんよ」
「確かにそうでしょうね」
 それは認めた。
「しかし彼は一人ではありません。そう、一人では」
「ロンド=ベルですか」
「それだけではありませんよ。運命です」
「運命」
 チカはそれを聞いてさらにわからなくなった。
「どういうことなんですか、本当に」
「わかりませんか」
「ええ。わかるように説明して下さい」
 そして逆にそう言った。
「何かこんがらがるだけですから」
「風がさらに大きなものを持ち込んで来ます」
「マサキがですか」
「ラ=ギアスも収めてね。それからさらに動くでしょう」
「あの、もっとわからなくなってきたんですけど」
「おや、そうですか」
「はい。何か困るんですけど、ここまでわからないと」
「そうですか。仕方ありませんね」
「もっとわかり易くお願いしますよ」
「要するにマサキとサイバスターが世界を救う力の一つになるということです」
「それだけですか?」
「はい、それだけです」
 シュウは言った。
「少なくともラ=ギアスでは動いてくれますよ。だから彼に行ってもらったのですよ」
「そうそう上手くいけばいいですよ」
「では私が判断ミスをするとでも」
「いや、そうじゃないですけれどね」
 
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