第四十六話 狂った錬金術士
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いいことだ」
「だがそれもまた違う」
「っていいますと?」
「その目だがあれは憎しみの目だ」
「やはり」
オザワはその言葉に大きく頷いた。
「やっぱりゼンガーさんもそう思いますか」
「今までよく見てきた目だ。仇を見る目だ」
「仇を」
「詳しいことはまだわからないが。あれは決して愛しい者を見る目でないのは確かだ」
「そうなんですか」
「だからか、あの目は」
そうやら二人の言っていることはそれぞれ一面においては正解であって一面においては外れであったようだ。
「剣聖シュメル、決して他人から恨みを買うような者には見えないが」
ゼンガーは静かにそう言った。
「だが人というものはわからない。何処で恨みを買うのかはな」
「そうですね」
「けど。仇討ちだとすると厄介だな」
タダナオはポツリとそう言った。
「厄介なことになるな、ドロドロとしてて」
「ドロドロか」
「時代劇でもよくあるじゃねえか。父の仇、とかいってな」
「よく知ってるな」
「知ってるも何も時代劇つったらお決まりだからな。嫌でも知ってるさ」
「バゴニアも気懸りだ」
「それもありますしね。何かこの話思ったより厄介なものみたいですね」
「うむ」
ゼンガーは最後に頷いた。三人は闇夜の中最後までそう話をしていた。
翌日ロンド=ベルはシュメルの邸宅を中心として哨戒活動を行っていた。哨戒にあたるのは魔装機達であった。他のマシンと三隻の戦艦はシュメルの邸宅近辺で警戒にあたっていた。
「マサキ、今度は迷うんじゃないよ」
「チェッ、またそれかよ」
マサキはシモーヌにそう言われて顔を顰めさせた。二人はペアで哨戒にあたっていたのだ。
「いい加減俺を信用してくれよな」
「それは無理な相談だね」
しかしシモーヌは辛辣であった。
「あんたには前科があり過ぎるからね」
「そう言われるとまるで俺が犯罪者じゃねえか」
「少なくともこの件に関して信用がないのは本当だニャ」
「自覚してないところが凄いよな」
「御前等ちょっとは御主人様をフォローしようとは思わないのかよ」
影からひょっこりと出て来たクロとシロに対して言う。
「守ろうとかよ。それでもファミリアかよ」
「ファミリアだから言うんだよ」
「そうじゃなきゃ他に誰が言うんだよ」
「ちぇっ」
マサキはまたふてくされた。
「わかったよ。じゃあ大人しくシモーヌについて行くぜ」
「そうそう」
「それが一番だよ」
こうしてマサキとシモーヌは哨戒を続けた。だが二人は敵にはあたらなかった。幸か不幸かは別にして。
「こちらミオでぇ〜〜〜す」
「はい」
ミオとプレシアのチームから連絡が入った。シーラがそれに出る。
「敵発見しました。そっちに向かってます」
「どれだけですか?」
「
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