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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第四十六話 狂った錬金術士
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ベル」
「左様。特にあの男にな」
 その脳裏に銀髪の髪の男の顔が浮かんだ。
「マガルガの恨み、ここで晴らしてくれる」
 赤い目に憎悪の炎が宿る。だがそれはすぐに消された。
「ククル様」
 そこにアマソとミマシも来たのである。三人はククルの前で並んで畏まった。
「来たか」
「はい。御命令を」
「わかった。では行くがいい」
「はっ」
「ただしあの男はわらわが相手をする。手出し無用ぞ」
「わかっております。それでは」
「うむ」
 三人は姿を消した。後にはククルだけが残った。
「わらわも行かねばば」
 そう言いながら奥へ消えた。そして玄室に入るとその服を脱いだ。白い裸身が姿を現わす。それはまるでギリシア彫刻の様に整っていた。幻の様に美しかった。
 髪も解く。銀色の髪がその裸身を覆う。そのまま玄室の向こうにある扉を開けた。そこは巨大な浴室であった。
 その浴室にある浴槽に身体を浸す。そしてその中で一人思索に耽っていた。
「ゼンガー=ゾンボルト」
 彼女はあの男の名を呟いた。
「今度こそ必ずやぬしの首を討つ」
 その脳裏で首を断ち切られるゼンガーの姿が思い浮かんでいた。
「覚悟しておれ」
 彼女は戦いに赴く為にその身を清めていた。それはそのまま戦いへの決意であった。ゼンガーに対する憎しみの表われでもあった。

第四十六話    完


                                     2005・9・24

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