暁 〜小説投稿サイト〜
スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第四十六話 狂った錬金術士
[16/19]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
つけりゃいいだけだからな」
「豹馬さんの言う通りです。それで我々は勝てます」
「けどそんなに上手くいくもんかいな」
「ユーゼスみたいに影でコソコソやられたら厄介よ」
「いえ、それはないと思います」
 小介はまた二人の仮説を否定した。
「それはどうしてなの?」
「彼はさっきも前線に出て来ましたし。どうやら自分の手でシュメル氏を捕らえたいようです」
「そうなんかい」
「はい。ですから僕達は彼が前線に出て来たところをやればいいです。それで全てが終わります」
「それやったら楽やな」
 十三は考えながらそう述べた。
「あの爺さんはパイロットとしてはそれ程やないからな」
「はい」
「そこを狙うか。それで万事解決だぜ」
「豹馬、それで全部終わりじゃないわよ」
「あれっ、そうなのか?」
「まだヴォルクルスってのがいるし。油断はできないわよ」
「そうか。じゃあ気を引き締めていくか」
「そうそう。しっかりしてよ、貴方リーダーなんだから」
「わかってるよ」
「もっとしっかりしてくれないと困るのよ」
「だからわかってるって言ってるだろ」
「わかってなさそうだから言ってるのよ。大体貴方はいつも・・・・・・」
 そしていつもの口喧嘩になった。間に十三と大作が入る。そして止めるのであった。
「そして殿下」
 今度は大文字がフェイルに語りかけてきた。
「はい」
「今回の御用件は。戦局をお伝えに来られただけでしょうか」
「いえ、実はそれだけではなくて」
「何でしょうか」
「援軍をそちらに送らせてもらおうと思いまして」
「援軍を」
「はい。こちらは戦力が足りていますし。それでそちらの助けになるかと思いまして」
「ふむ」
「如何でしょうか。宜しければすぐにでも送らせて頂きますが」
「有り難いですな、それは」
 彼はそう言って頷いた。
「そしてその援軍とは」
「今からそちらに送らせて頂きます」
 フェイルはそう答えた。
「頼りになると思いますよ。二人と魔装機達です」
「ほう」
「期待しておいて下さい。宜しいでしょうか」
「わかりました。それでは」
「はい。そしてモニカ、セニア」
「はい」
「何、兄さん」
 フェイルは話が終わったのを見計らって妹達に声をかけてきた。二人もそれに応えた。
「どうやら元気そうだね。何よりだ」
「御愁傷様で」
「モニカ、それ意味違うわよ」
「あら、そうでしたの?」
「おかげ様で、でしょ。大変な間違いよ」
「そうでしたの。それではお疲れ様で」
「・・・・・・もういいわ」
「どうやらモニカも変わりないようだな」
「そうね。けれど兄さんも元気そうじゃない」
「そうでもないけれどね」
「えっ、無理とかしてない!?」
 セニアはそう言われて少し不安になった。

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ