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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第四十六話 狂った錬金術士
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まりだな」
 真吾はそう言ってゼツの乗るリブナニッカプラスを指差した。
「あれをやろう」
「ボスキャラをやっちゃうのね」
「それじゃあ何を使うかはもう決まっているな」
「ああ。それじゃあ行くぞ」
「了解」
「いっちょ派手にいきますか」
「よし!」
 ゴーショーグンは構えに入った。そしてその全身を緑の光が包む。
「ゴーーーーフラッシャーーーーーーーーッ!」
 そして数本の光の矢を背中から放った。それはそれぞれ一直線にゼツに向かって行った。
「おう!?」
 反応が遅れた。どうやらゼツはパイロットとして腕はそれ程ではないらしい。彼が気付いた時にはもうゴーフラッシャーの直撃を受けてしまっていた。
「ウゴゴ・・・・・・」
「何かドンピシャって感じかしら」
「こんなに見事に当たるのってそうそうないよな」
「しかし何か今までとは違うな」
「というと?」
「いや、今までよりもビムラーのパワーが上がっている気がするんだ」
 真吾はゴーフラッシャーの感触を思い出しながらそう言った。
「何かな、今までよりレベルアップしている」
「つまり強くなったってこと?ビムラーが」
「ああ、どうやらそうらしい。その証拠に敵さんのダメージも半端じゃない」
「そう言われれば」
「何かいつもより三割増し派手にやられてるな」
「ヒョヒョヒョ、どうやら今日のところは引き上げてやる時じゃな」
「けれど全然懲りてないわね」
「負けたとは思っていないみたいだぜ、奴さん」
「それはまあいいさ。どっちにしろあの爺さんは今回は退くしかないさ」
「冷静ね、真吾」
「ここは格好よくクールって言ってくれよ」
「そう言われるようになるまでドジでなかったらね」
「運がよくなきゃな、ヒーローってのは」
「随分言ってくれるな」
「愛情表現よ」
「仲間へのな」
「そう言えば許してもらえるわけじゃないぞ」
「まあまあ」
「気にしない気にしない」
 そんなやりとりの間にゼツは戦線から離脱していた。部下のことは知ったことではなかった。
「しかしこれでシュメルが今何処にいるかはわかったわい。後は・・・・・・」
 笑っていた。狂気が露になった笑みであった。
「お楽しみじゃな。ヒョヒョヒョヒョヒョ」
 不気味な笑い声を撒き散らしながら姿を消した。それを見てバゴニア軍も撤退するのであった。
「何か呆気なく行っちゃいましたね」
 ザッシュがそんな彼等を見送ってそう呟いた。
「意外とあっさりしていますね。話を聞いただけだとどんなにしつこいかと思っていたのに」
「おそらくこれで諦めたりはしないだろう」
 アハマドはザッシュに対してこう述べた。
「また来る。覚悟めされよ」
「はい」
「もっとも連中の行動パターンはわかり易いけれどな」
「そうなんです
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