第四十六話 狂った錬金術士
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ね兄さん!」
変幻自在の動きであった。空中と地中から攻撃を次々に放ち敵を屠る。バゴニア軍が動揺しだしたところで後ろから新たな敵が姿を現わした。
「どうやら間に合ったみたいだな」
それはマサキ達であった。敵を発見した後でこちらに向かっていたのだ。そして今戦場に姿を現わしたのである。
「一気に行くぜ、皆」
「いや、待て」
はやるマサキをゲンナジーが止める。
「どうしたんだ?」
「ミオがいない。何処に行ったのかわからないが」
「あれっ、ついさっきまでここにいましたよ」
デメクサがおっとりした声でそう言う。
「けれどいませんね。おかしいなあ」
「見ればプレシアもいないな」
ファングはプレシアにも気付いた。
「これは一体どういうことなんだ」
「ああ、大体わかったよ」
しかしベッキーにはその事情がわかったようであった。声をあげる。
「わかったって何がだよ」
「二人はね、下にいるよ」
「下に!?」
「そうさ。心配無用だよ」
そう言いながら前に出る。そしてバスターキャノンを放った。それで敵の魔装機を一機撃破した。
「だからね、どんどん行けばいいからね」
「けどよ」
「マサキ、迷うなんてあんたらしくないわよ」
シモーヌがまたマサキをからかうようにして言う。
「今は前に出る。それとも怖いの?坊や」
「俺は坊やじゃねえ!っていうかその言い方は止めろ!」
「それじゃあ前に出る。いいね」
「ちぇっ、わかったよ」
「ふふふ」
マサキの操縦は手馴れたものであった。こうしてサイバスターも前に出る。そしてサイフラッシュを放とうとしたその時であった。
「ん!?」
突如としてその眼前に何かが姿を現わした。地中からであった。
「レゾナンスクエイク!」
それはザムジードであった。ミオは出現と同時にレゾナンスクエイクを放ってきたのだ。
「うわっ!」
マサキは慌てて身を退いた。レゾナンスクエイクは敵も味方も巻き込むかなり派手な攻撃なのである。
サイバスターはそれを間一髪でかわすことができた。しかしバゴニア軍はそうはいかなかった。彼等はその攻撃によりかなりのダメージを受けてしまっていたのだ。
「今度はプレシアの番よ」
「はい」
そして次にはプレシアのディアブロが姿を現わした。どうやらこの二機は最初からこれを狙っていたらしい。すぐに攻撃に移った。それによりバゴニア軍がまた撃破された。
「よし、上手くいったね」
「はい」
「師匠お見事!」
「流石でんなあ!」
「ピーピー!」
二人は顔を見合わせて喜ぶ。三匹のカモノハシ達がその周りではしゃいでいる。だがそんな彼女達にマサキが声をかけてきた。
「流石じゃねえ、今までそうやって隠れてたのかよ」
「あ、お兄ちゃん」
「どうマサキ、上手くいっ
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