第一話 転生
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きますよ」
そう言いながら俺は光る扉の中へと一歩を踏み出す。
それと同時に俺の意識はこの扉の色とは真逆の黒色に支配されることになった……。
Side Out
「良かったんですか? 彼に本当のことを教えなくて」
少年が転生をし終え、静かになったはずの空間に一人の青年の声が響く。
「別にいいのですよ。彼が思っていることそれが真実なのですから」
死に際の記憶なら尚更と管理者は声の主に答えかける。
「私が手を出すのは転生するまで。それからの人生は彼の自由です。私の一存で彼の生き方を否定する権利はありません」
そのようなことを言いながら自称管理者は空間の奥の方へと消えて行く。
「そもそもあなたが人間を転生させること自体がありえないことだと僕は思っていましたがね……」
誰もいなくなった空間。
話し相手が消えた方を向きながら青年は話し続ける。
「彼が自身の人生を変えようとし、”引かれそうになっていた子供を助けたのが死因”そう教えたのならまだ彼は救われたと、僕は思いますがね……」
まだまだ何か小言を言いたそうな青年。
だが、何かの予定があるのか時間を気にすると同時に、彼もまた空間の奥の方へと消えて行ってしまった……。
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