第68話 政争の足音の予感
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いますか? おめでとうございます。従軍の件ですが喜んでお受けいたします」
冥琳は私の任官に驚いた表情になりましたが、直ぐにそのことを喜んでいました。
「冥琳、ありがとう。左将軍の就任の儀式は後日と言われているが、早めに従軍させる人間を決めようと思う。お前に軍師を頼みたいのだが引き受けてくれるか?」
「身に余るお役目ですが・・・・・・。私が司馬懿殿を差し置いて軍師で良いのでしょうか?」
冥琳は揚羽のことを気にしているのか、尻込みをしていました。
「冥琳、気にする必要はない。私が冀州刺史に任じられたので、揚羽には私の名代として引っ越しをやってもらうことにした。だから、このことは揚羽は承知している」
「そういうことでしたら、この冥琳、謹んでお引き受けいたします」
冥琳は凄く嬉しそうに言いました。
「冥琳、ところで揚羽は何処にいる?」
「袁紹殿を呼びに行くと言って出て行かれました」
「そうか・・・・・・」
麗羽にどう説明すればいいのでしょうか?
彼女は虎賁中郎将なので、洛陽を離れるわけにはいきません。
そこの所から攻めてみましょう。
「正宗様、どうされたのです。体の具合でもお悪いのですか?」
冥琳は私を心配そうに表情を伺いました。
「体調は大丈夫。暫く、洛陽を離れることになるので、麗羽が私を大人しく送り出してくれるか心配なんだ」
私の言葉に冥琳は納得したような表情になりました。
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