Mission
Mission6 パンドラ
(2) ニ・アケリア村 キジル海瀑側通用門(分史)
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にもしないんだもん。エルだったら、ガラスのクツ持ってお城の王子様に会いにいくし、高い塔だって自分でとびおりる。ほんでもって、エルはルドガーを待つだけなんてヤなの!」
困り果てたユティがアルヴィンたちを見上げてきた。
「……どうしよう。エルがユティの予想を上回る勇者様だった」
男たちは揃って少女たちからふいっと顔を背けた。頑是ない幼女を説得するなど、この顔触れには不可能に近い。一番弁の立つローエンでさえ、今まで相手どった経験のある子供はエリーゼという内気な少女だけなのだ。
どうする――3人ともがそう思案しているのがありありと見て取れた。しかも、互いに自分以外がエルの説得に乗り出さないかを窺っている。
何だこの「先に動いたほうが負け」的空気は。
「ルドガー!!」
妙な空気をエルの弾けるような声が破った。
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