第10話
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た時だった。
「アケミが急にっ・・・倒れちゃったの。」
「!?」
佐天の話では佐天もたまたま「幻想御手」を手に入れたのだが、前に喫茶店で白井が所有者を捕まえると言っていたので、誰にも相談することが出来ずに一人で悩んでいた。
その時、偶然アケミやその他の友達と会いアケミ達が能力の補習があると言い出した。
そして、試しに「幻想御手」を使ってみるという話になったらしい。
「でも、でも、本当は一人で使うのが怖かっただけ。」
「と、とにかく今どこに・・・・」
初春は佐天の様子が気になり近くのバス停で降り佐天の元に急ぐ。
「あたしもこのまま眠っちゃうのかな・・・そしたらもう二度と起きれないのかな?
あたし何の力もない自分が嫌で・・でも憧れは捨てられなくて・・・・」
佐天は学園都市に入れば誰でも能力者になれると思っていたが、実際に入ってみると無能力者と言う結果で何も能力を得る事が出来なかった。
同い年なのに大能力者白井や超能力者である美琴に少なからず嫉妬していたのだ。
「ねぇ初春、無能力者は欠陥品なのかな?
それがズルして力を手にしようとしたから罰があたったのかな?
危ない物に手を出して周りを巻き込んで・・わたしっ!!!」
「大丈夫です!!!」
初春の言葉を聞いて佐天は言葉を失う。
「もし眠っちゃっても私がすぐに起こしてあげます!
佐天さんもアケミさんも他の眠っている人達もみんな!!
だからドーンと私に任せて下さい、佐天さんきっと「あと五分だけ〜」とか言っちゃいますよ?」
「初・・春?」
「佐天さんは欠陥品なんかじゃありません!!!
能力が使えなくたっていつも私を引っ張ってくれるじゃないですか!!
力があってもなくても佐天さんは佐天さんです!!
私の親友なんだから!!!・・・・だから・・だから・・そんな悲しい事言わないで。」
周りの目を気にすることなく涙を流しながら初春は佐天に言うと佐天は涙声で笑い初春に言った。
「迷惑ばっかかけてゴメン。
あと・・・よろしくね。」
その言葉と同時に電話が切れ初春は急いで佐天のマンションに向かう。
部屋を開けると佐天も他の被害者と同様に昏睡状態になっていた。
初春は病院に電話をして佐天を病院に運んでもらう、付き添いに行こうとしたが初春は行かずそのまま救急車が去っていくとある男に電話をかけた。
いつも通りに起きると麻生はいつもの服に着替える。
初春に電話番号を教えてからの三日間は何事もなく平和な三日間だった。
美琴に会う訳でもなければ白井や初春に会う事もなく、上条も電話で
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