第10話
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身体を美琴の頭上に空間移動させ、美琴にこの傷を見られないよう初春で目隠しさせて美琴の頭と初春の頭がぶつかり二人が伸びている隙に急いで服を着る。
美琴は一応、「幻想御手」の事はあらかた知っており何か手伝える事はないか、と捜査を手伝いに来たのだ。
白井は美琴を巻き込みたくなかったが初春が美琴に自分達が知っている情報を美琴に教える。
「ふーん、「学習装置」かぁ・・・・」
「五感全てに働く機材がない事には能力開発はできないとの事なのですが・・・・」
「植物人間になった被害者の部屋を捜査しても「幻想御手」以外に何も見つからないんです。」
完全に手詰まりであることを美琴に知らせるが、その報告を聞いていた美琴はある事を思い出す。
「逆に仮の話だけど「幻想御手」という曲自体に、五感に働きかける作用がある可能性はないかしら?」
「そういえば、麻生さんも同じ事を言ってましたね。」
麻生の名前が出た事で美琴の顔が一瞬、ムッとした表情になるが今は気にせず話を続ける。
「前にカキ氷を食べた時の会話覚えてない?」
「えーと何でイチゴ味を注文してしまったのか・・「いや、そっちでなく」・・あとは赤い色を見ると暖かく感じるとか・・・・」
その会話を思い出すと美琴と同じ答えを答える。
「「共感覚性!!」」
「?」
共感覚性。
共感覚性とは一つの感覚を刺激することで二つ以上の感覚を得る事。
分かりやすい例を述べると暑い時に風鈴の音を聞くと涼しく感じる時があるだろう。
このように目や耳など一つの情報で五感に働きかける事を指す。
初春は木山の元に向かいながら早速、この事を報告する。
木山自身も共感覚性については見落としていたらしく、それらの理由があれば|「樹形図の設計者」《ツリーダイアグラム)の使用許可がおりるらしい。
「樹形図の設計者」。
ものすごい高性能な並列コンピューターで、正しいデータさえ入力してやれば、完全な未来予測が可能。
そのため学園都市では天気予測は「予報」ではなく「予言」、確率ではない完全な確定事項として扱われる。
それを使えばすぐに結果が出てくると初春は安心し、初春も木山の所に向かう為にバスに乗り込む。
その時、電話がかかってきたので画面を見ると佐天の名前が映っていた。
佐天とは最近連絡も取る事が出来ず、初春はとても心配していたようですぐに出る。
「佐天さん!!何日も連絡がとれないから心配したんですよ!!」
バスの中である事を忘れ、大声で話す。
すると周りの視線が初春に集まり、ようやく状況を掴み一旦切ろうとし
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