第九話 動き出す物語
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いような壮大な動物、島、滝や神社など感動する物が数多くある。それを見れば心が洗われるというか、純粋に感動してしまう物が無限にある。ゆえに人に多大なる影響を及ぼしてしまうと思う。それが善にしろ悪にしろ……。
「あぁ〜やめやめ! 何こんなこと考えてんだ俺。柄じゃねぇよな」
ポリポリと頭を掻いて、サングラスを掛けてベンチから立ち上がる。っていうか俺いつの間に座ってたんだ。無意識って怖っ。街に設置されている時計を見ればもう六時を過ぎていた。っとそろそろ行かないとな。
目的地はまたもや我らがトムさんに教えていただいた店でもある。数日前までトムさんに新しく買った携帯で呼び出され一緒に飲んだときその店を教えてもらった。何でも美食屋なら一度は訪れるべき場所らしい。というか原作でも出てきた店なのでよく知っていたが、正直忘れてた。う〜む、しかし忘れていたのは仕方がないと思うんだ。だってあちらこちらにこの都市は美味いモノがあるんだもの。みつお。
「っと、到〜着。うへぇ、混んでやがるな――ベビーロッジ」
グルメタウン中心部にある見た目は木造の一軒家。出会いの酒場「ヘビーロッジ」。世界中から名だたる美食屋が情報と仕事を求め日々訪れる酒場。より屈強な美食屋を求め依頼人も多く集まることから出会いの酒場とも言われている。byトムさん。
まるで西部劇に登場する酒場のように両開きの扉を開くと想像以上に店内は騒がしかった。いいねぇいいねぇ。活気があるねぇ。だけどちょっとうるさいよ。いやかなりうるさいよ。もう……うるへぇい!!
カウンターに席が空いていたので迷わず座る。俺が扉を開けてからカウンター席に座るまで何人かが俺を観察していたが無視無視。
「おう、マスター。とりあえずビール頂戴。大でね」
黒い丸椅子に足を組みながら座りサングラスを外す。サングラスを外したのは勿論原作キャラでもあるモリ爺をよく見るためだ。おっさんなのにムキムキだな。
「ん? 新顔だな……へぇ最近はトリコ達以外ぱっとした奴がいねぇと思ってたが、お前さんは合格だな」
トリコ達を引き合いに出されちゃ誰も太刀打ち出来ねぇだろと思いつつも、あれだけの原石を見た後じゃ仕方がないのかなとも思う。まぁ俺はまだ会ったことないけど。
「そう? あの目利きのモリ爺に言われたら自信になるよ。ビールはよ」
「ヘッ思ってもねぇようなこと口にするな。強さには自信ありって顔に書いてやがるぜ。ほらよ、当店自慢のエナミルビールだッ!」
「うおっ! でかっ。んじゃいただきま〜っす――ぷっはぁーたまらん!生きててよかった」
「餓鬼のくせに良い飲みっぷりじゃねぇか」
未成年だとバレてることに一瞬冷や汗を流すが、もう飲んでしまったことは仕方がないと開き
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