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FAIRYTAIL-ダークブリングの力を操りし者-
第十話 新たな仲間達とミラジェーンという女の子
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ある。だから、その、何ていうか」
「……ふふ、口下手だな、ルシアは」
「悪かったな。カッコ良く慰められなくて」
でも少し楽になったよ、とミラは泣き腫らした顔で笑顔を浮かべながらそう言ってくれた。俺が慰められてどうする。泣いている予想はできるがその予想が当たっているかは自信はまるでない。そんな憶測で慰めるよりも直接聞いたほうが良いと思ったんだ。クソッこういうのは苦手だ。俺の拙い説得のお陰かはわからないがミラは独白するかのようにポツリポツリと呟いてくれた。
「……私がしっかりしないといけないんだ。エルフマンとリサーナは私の大切な弟と妹なんだ。いざという時私が助けてやらないといけない。そんな私がこの様なんてさ、あまりにも情けなくなって、あまりにも悔しくて、頑張って努力して強くなったと思ったのにルシアと戦ったら全然だもんな」
やっちまった。安易に心を折る戦い方をした俺が招いた事態だ。俺みたいな自分の欲のためじゃない、弟と妹のためにミラは努力してたんだ。その努力を俺が踏みにじったのか。
……ならば、責任をとらなければならない。ミラが誰かギルドの仲間に頼るにはまだ時間が足りない。入ってすぐにそこまでの信頼関係を構築できるわけないのだから。だから安易にギルドの仲間に頼れなんて俺の口からは言えない。しかしだからこそ、その事実を知りミラの心を折った俺だからこそ言うべき言葉がある。口下手だがそれくらいは言える。
「俺を頼ってくれないか。まだ全然信頼できないかもしれないが、問題が立ちふさがったとき解決できないかもしれないが、一緒に立ち向かうことくらいはさせてくれ」
「いいのか? 迷惑かけちゃうかもしれないぞ」
「問題ねぇよ。同じギルドの仲間は家族だ。これから互いに歩み寄っていけば良い」
顔を真っ赤にさせ泣きじゃくった顔で俺のところへ一歩づつ歩いてくる。俺もミラのいる場所へと歩み寄っていく。そう、お互い歩みあって月日を重ねてより絆を深めて家族になれば良い。ミラが我慢できずにルシア!と俺の名前を叫びながら走り寄ってくる……あ、やばい酔いが
「おえぇぇぇえええええ」
「ぎゃぁぁぁあああああ」
そんな感動の場面をぶち壊し俺の意識は遠のいていった。やっちまった……ぜ。
side out
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
side ミラジェーン
あんな感動の場面でゲロ吐くか?普通。何だか自分が今まで悩んで苦しんだことが馬鹿みたいに感じてきた。でもそう思えるのもルシアのおかげなのかもしれない。大切な思い出がこれっていうのも難だけど。
ルシアの顔色を見れば顔面蒼白という言葉が最も適していると思う。とりあえず口を拭いてあげ風通
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