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FAIRYTAIL-ダークブリングの力を操りし者-
第十話 新たな仲間達とミラジェーンという女の子
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んだ。しかもあのエルザが強いって言うんだから私の興味を引かないわけないだろ?」
ふぅん、と話半分で聞き流し最近やっと合法で飲めるようになったワインを口に含め喉へと流し込む。この国では十五歳からの飲酒を認めている。つまり十五歳の俺は飲酒しても何ら問題はないということだ。
カナは何故か飲んでいるが原因は俺だろう。初依頼のとき俺が美味しそうに飲むお酒を見て十三歳になったら酒を飲むと決めていたらしい。もっと悪びれてひっそりと飲むべきだった。悪影響を与えてしまったと反省している。今飲んでいる酒は定期的にブランクの所から送ってもらっているワインだ。
そんな現実逃避したどうでもいい思考を渦巻かせているとミラジェーンの声により現実に意識が戻る。聞いてんのかっ!と声をあげているミラジェーン、面倒なのでミラと呼ぶことにしよう。そのミラが不満げに俺のワインを盗り顔を覗き込む。
「あぁ、聞いてる。だからワインを返せ。今丁度ほろ酔いで気分が良くなってきたんだ」
「ったく、んでルシアが強いっていうからよ。試してみたくてな。それに金髪の悪魔って呼ばれてたこともあるんだろ?エルザが言ってたぜ。そんぐらい強いってな」
ニヤリと笑うミラは今から戦おうぜとばかりに戦闘のオーラを出している。がしかし、いくら戦うことが好きな俺でも年中無休戦いたいわけじゃない、時と場合による。気分良く一人で飲んで長旅だった依頼の疲れを取っているところだ。残念ながらやる気があまりない。それに……
「止めとけ。強いと言ってもまだエルザクラスだろ? 相手にならねぇよ」
「あ゛ぁ!?」
しまった。馬鹿か俺は。逆にガソリンを注いでどうする。どうにも相手を宥めることが苦手だ。元々好戦的な俺が苦手なのも自身でも納得のいく話だが、いつかは出来るようになる日を祈る。別にそのために努力する気にはなれないが。俺はこの場で臨戦態勢をとろうとしたミラを磁力のDB【コンパスコード】で動きを止めた。
「なっ! なんだ、身体が動かない!」
「この場で暴れようとしたからだ。ほら、外いくぞ。そこならギルドが壊れずに済む」
俺はコンパスコードを解きミラを自由にする。まぁこのDB自体雑魚ならまだしもミラのほど実力者なら力技で何とかできただろう。すぐに俺から距離をとったミラは警戒の色を隠さず注意深く今の出来事を思案しているのだろう。良いことだ。俺はそのままギルドを出て歩きだす。その後をミラがハッとしたように追いかけてくる。
場所はマグノリアから少し離れた場所だ。所々木々が生えているが、俺が立ち止まった場所は雑草が生えているだけだ。ここだけ木々が無いのは、俺がよくデカログスで修行しているからという理由もある。
とりあえず、今回はデカログスは使わないでおこう。前に
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