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FAIRYTAIL-ダークブリングの力を操りし者-
第九話 初依頼とカナ・アルベローナ
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した。
俺はすぐにカナはまだ病み上がりでなので呼び出しは俺だけにしてくれと交渉した。事実こいつらは先の俺達の行動を詳しく知った上で連行しに来たのだろう。ならばカナの怪我も知っているはずだ。無理には連行できないだろう、何せカナはまだ十歳だ。
こいつらも悩みながらも了承してくれた。カナは何か言いたげだったが睡眠のDB【ダックスドルミール】で眠らせた。かなり強引な手段だったがここで言い争っても時間の無駄だ。カナのことはブランク専属の馬車を引いていた御者に任せた。じゃあ行くとするかと告げ俺は評議会の使者に連れて行かれた。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「これより魔導裁判を開廷する」
周りには評議員と言われる連中が俺を囲むように居座っている。DBで見てみると全員思念体だ。つまらん、この場で暴れても意味が無いというわけか……勿論最初から暴れるつもりなどないが。
「被告人、ルシア・レアグローブよ。証言台へ」
俺はそのままじいさんの命令に従い証言台へ立った。ブランクの家で見た新聞では闇ギルド、ジャッチメントの崩壊事件だけが報道されていた。検束魔導士については触れていなかった。影で処理したのだろう。
つまり、評議院の連中がもみ消したということになる。検束魔導士が事件を起こしたとなれば評議院まで信用問題に関わる。故に規制したわけだ。ブランクが持っていた証拠書類も差し押さえられているだろう。
「聞いておるか。おい、ルシア・レアグローブ!」
「あぁ、聞いてるぜ。つまりギルドなんちゃらとやらの条約を破ったから何日か牢屋へ入ってろってことだろ?」
「むっ、まぁ端的に言うならばその通りだ。何か反論は?」
「特に無いぜ。あぁ、そういえば検束の事件の証拠書類あれだけじゃなかったんだよな」
なに!?と評議院の連中がちっこいじいさん一人を除き、慌てふためく。そう、あの証拠書類はブランクが俺が持っていたモノの【一部だけ】を持っていたのだ。つまり、残りの書類はまだ俺の手の中ということになる。俺の言いたいことも評議院たちにも伝わるだろう。
「ルシア・レアグローブ。何が望みだ」
「即解放とフェアリーテイルを今後ともご贔屓に」
俺は言うだけ言って証拠書類の残りを投げ捨てこの裁判所を後にした。結果など聞かなくてもわかる。体面を保つのが大好きな爺さん達だ。ならば俺のこの行動に何の問題もない。魔法界の秩序など俺にとってはどうでもいいことだ。善も悪も関係ないし、ただ利用される立場にもなるつもりはない。俺にとってはギルドの仲間達が全てなのだから。
さて、久しぶりに我がホームに帰るとするか。フェアリーテイルへと。
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