無名の有名人 bS
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にたった一つだけ、私の技術力で再現可能だった物があったんだよ。それが『吸収の契り』」
その術式の名を聞いた閃輝は納得した様な顔をした
「なるほどな、『吸収の契り』は名は悪いけど、その使い方は力を違う物へと供給させる術式。その力は自身の物とされ、完全に制御可能となる。それで篠ノ之神社の神の力を我が物にしたって訳か」
「そう言う事」
閃輝は少し拙いと思った。先程までは自分とラウラが完全に優勢だった。だがこれからはそうではない。それほどまでに神力は厄介なのだ、千冬と束が纏っている神力は非常に強大だ。その神力のせいで力の差がほとんど同一化されてしまっている。自分達が能力を有しているからと言っても、これは油断出来る状況ではない。本気でやらなければ
「ラウラ、俺達と奴らの実力差はかなり縮まった。これからは本気で殺す気で行くぞ。千加減は一切なしだ」
「解りましたお兄様、神力は偉大という訳ですな。ここまで実力を引き上げるとは・・・」
「無駄口はそこまでだ、行くぞ!!」
閃輝はこれまでより、より霊力を練り上げて最高純度の霊力を精製していた。そして常時能力を発動し、自身の速度を音速に引き上げた。ラウラは懐から香霖堂で購入した拳銃を取りだした。そこに霊力を集中させてから、トリガーを引いた。銃口からは霊弾が弾幕の様に溢れ出すように発射される
「へぇ・・・それだけなの?」
束は持っていた銃の引き金を引くと、神力でコーティングされた散弾が発射され、ラウラが放った霊弾を全て打ち消した。そして散弾の1発がラウラの頬を掠めて血が流れた
「!?私の霊弾を・・・これは、本気で行く必要がありそうだな・・・!!!」
ラウラは更に霊力の密度を上げて霊弾を放つ、束もそれに合わせて散弾を放つ。二人は自身の発射タイミングに合わせて閃輝には及ばないが高速移動を始めた。
「はぁあああ!!!」
閃輝は音速のまま身体を回転させて、その勢いのままスカーレット・ロンギヌスで千冬を横薙ぎで攻撃する。だが神力によって異常な恩恵を受けた千冬は、閃輝と同じ速度で反応して雪片で受け止めた。それに流石の閃輝も驚愕した
「(こ、こんなに強化されているのか・・・?)だがフランほどの力じゃないだけましだ!!」
「いいいぃぃぃいいいいいかぁぁあああああああ!!!!!」
千冬は大声と共に雪片を振り上げて槍を弾き返した。その時の腕力は、明らかに人間の物ではなかった。力だけで言えば、鬼と少し劣るぐらいのものであろう
「ふざけた位の強化だぜ!!」
「いぃぃぃいいちぃぃぃぃかぁぁあああああ!!!!!」
千冬はもうそれしか言えないのか、一夏と絶叫しながら閃輝に突撃する。閃輝は自身の速度を更に上げて対抗した。だがすぐに後ろを取られてしまった
「な、
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