第四十五話 潰えた理想
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た地球を。
「マスドライバーは。この命にかえて必ず・・・・・・」
遂に格納庫に着いた。そこでファルゲン=マッフが彼を待っていた。
「行くぞ」
一言そう言うとそれに飛び乗った。そしてそのまま出撃した。
マスドライバーに到着する。だがそこには護衛の部隊はいなかった。皆粛清に駆り出されているようであった。
もう何の迷いもなかった。それの内部に入り込みファルゲン=マッフが持っていた爆弾を仕掛ける。そしてそれで全てを終わらせるつもりであったのだ。
出て来たところで後ろから声がした。見ればそこにドルチェノフがいた。大勢のメタルアーマーを引き連れて。
「ふふふ、それまでだ」
「ドルチェノフ、動きだけは速いな」
「貴様の行動は全てわかっている。ここに来ると思っていた」
「そうか。そしてどうするつもりだ?」
マイヨは問うた。
「私を倒すつもりか?」
「そうだ」
彼は答えた。
「死ぬがいい。覚悟はできているな」
「フン・・・・・・」
だがマイヨはその言葉を鼻で笑った。そしてその手に持っていたレールガンを放り投げた。
「な・・・・・・!?」
「ギガノスの蒼き鷹の最後にはここの方がより相応しいか」
「何!?」
「来い、ドルチェノフ中佐。私の最後の戦いを見せてやる」
「遂に覚悟を決めたか。ならばよい」
彼はそう言いながら部下達に対して言う。
「斬り刻め!容赦はいらぬ!」
それに従いメタルアーマー達が一斉に動く。本当にマイヨのファルゲン=マッフを斬り刻むつもりであった。だがそうはならなかった。
「無駄だ」
マイヨは一言そう言った。そして風の様に動く。蒼い風だった。
「諸君等では私は倒せない」
その手に持つレーザーソードが光った。そしてそれで次々と斬っていく。それで彼等は退けられた。
「逃げろ。急所は外してある」
マイヨは言った。メタルアーマーのパイロット達はそれに従うかのように次々と脱出する。そしてマシンだけが爆発した。
「中佐、これ以上部下を巻き添えにするな」
「ク・・・・・・!」
「無駄だ」
「何を!裏切り者が!」
「私が裏切り者かどうかはいずれわかる」
彼はそう言いながら宙を駆った。
「この世がギルトール閣下の愛された美しい世界なら」
そう言ってドルチェノフのメタルアーマーの腕を掴んだ。
「中佐、一緒に行ってもらうぞ!」
「ヌウウ!」
「ヴァルハラに!そこにな!」
レーザーソードで肩を貫く。そしてマスドライバーに彼のマシンの背を押し付けた。そこで爆発が起こった。
「中佐!」
「プラート大尉!」
ドルチェノフもマイヨも爆発に覆われた。マスドライバーは大爆発を起こしその場に四散した。これではドルチェノフもマイヨも命はないと思われた。だがヴァルハラの主ヴォータ
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