第四十五話 潰えた理想
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だけの為に開発されているわけじゃないみたいですよ」
「ウッソ、それはどういうことだ?」
「いえ、月にいた時に聞いた話ですけれど」
「ああ」
「何か月ではファイアーボンバーのメンバーがバルキリー買って自分で改造しているらしいんですよ。自分の歌を聴かせる為だけに」
「ああ、熱気バサラのことね」
そこにはモビルスーツ乗りだけがいるのではなかった。見ればアヤ達もいた。
「アヤさん」
「彼ならそれ位はやってくれるわね。熱いから」
「いや、それは熱いというよりは」
カミーユが突っ込もうとするがアヤはそれを遮るようにして言う。
「いかしてるわよね。私彼のそうしたところがいいのよ」
「はあ」
「面白いと思わない?バルキリーを自分の為だけに改造しちゃうなんて」
「それはまあそうですけれど」
「面白いのとは少し違うような」
さしものガンダムチームの面々もこれには賛同しかねていた。だがアヤはそれに構わずさらに言う。
「横紙破りでね。それがロック歌手らしくて」
「それでそのバルキリーに乗っているんですか?」
「今は乗ってはいないらしいわ。まだね」
「まだ」
「何でも調整中らしくて。けれど俺の歌で戦争を止めてみせる、ってやる気満々らしいわ」
「何かかなり凄い人みたいですね」
「だから注目されてるのよ」
「普通に注目されていないような」
「一度会ってみたくはあるけれど」
「皆さん」
ここでまたルリの放送が響いた。
「そろそろです。お願いします」
「時間だ。行くぞ」
アムロがそれを受けて他の者に対して言う。皆それに頷いた。
「はい」
「派手にやりましょう」
「攻撃目標はマスドライバー。これはザンボットにお任せします」
「俺達かよ」
彼等はマクロスにいた。それを聞いて思わず声をあげた。
「先程ザンボットにイオン砲を装填しました。それで攻撃をお願いします」
「イオン砲!?何だそりゃ」
「馬鹿、知らないのか」
とぼけた声を出す勝平を宇宙太が叱った。
「キングビアルの主砲だろうが」
「あれっ、そうだったのか」
「この前の補給でこちらに移されていました。それを装填しました」
「へえ」
「時間が来たならばそれでマスドライバーへの攻撃をお願いします」
「何か責任重大みたいだな」
「というかこの作戦は貴方達にかかっていますので。お願いします」
「へへっ、そりゃいいや」
「緊張しないの、そんなこと言われて」
「!?何で緊張するんだ!?」
恵子に言われてもまだわかってはいなかった。勝平らしいと言えばらしかった。
「大任を任されたのに。ワクワクはするけどな」
「あっきれた」
「まあその糞度胸だけは認めてやるぜ」
宇宙太も呆れてはいたがそれでも口が悪いのは変わらない。
「サポートはいつ
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