暁 〜小説投稿サイト〜
スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第四十五話 潰えた理想
[17/18]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
「プールに?」
「そうさ。丁度タップやライトから誘われてるんだ。ユリカ艦長からもな」
「あの人からも」
「そうさ。それで一緒に来て欲しいんだけど。いいかな」
「ええ、いいわ」
 リンダはにこりと笑ってそれに頷いた。
「それじゃあ水着用意しておいてくれよ」
「えっ!?」
 いきなりそう言われて戸惑わずにはいられなかった。
「プールつったら水着だろ、何言ってるんだよ」
「けど、私」
「頼むよ、もう皆にリンダも来るって言ってあるしよ」
「何時の間にそんなこと言ったの?」
「さっき。ナデシコのメンバーにも言ったしさ。もう後戻りはできないから。な!?」
「強引ね」
 思わず苦笑してしまった。
「いつもそうなんだから。勝手に話を進めて」
「嫌かい?」
「いいえ」
 だがそれには首を横に振った。
「いいわ。じゃあ行きましょう」
「そうこなくっちゃ。それじゃあ俺先に行ってるから」
「あ、ちょっと」
 呼び止めようとするが彼の方が早かった。ケーンはウキウキした足取りで部屋から消えていた。後に残ったリンダは一人先程の苦笑いを続けていた。
「ホントに。困ったものね」
 口ではそう言っても悪い気はしなかった。箪笥を空けそこにある服の中から水着を取り出す。そしてそれを確かめた。
「これでいいわね」
 合格であった。白と緑の縦のストライブのワンピース。それを着ていくつもりだった。
「けれどユリカさんやハルカさんもプロポーションいいから。心配ね」
 ふと他の女性のことも考える。何時の間にか気がかなり楽になっていた。
「けれどケーンはそれは心配ないわね。あんなのだし」
 そう言いながら身支度を整える。そして部屋を出る。
 部屋を出る時に窓を見た。そこには地球が見えていた。
「兄さん、またね」
 そう言い残して部屋を後にした。そしてナデシコのプールに向かうのであった。

 その地球に蒼い流星が降り注いだ。そしてある島の海岸に一機のマシンが横たわっていた。
「父ちゃん、あれ」
 そこに一人の少年が通り掛かった。その父親も一緒である。
「モビルスーツかな」
「いや、似ているが違うぞ」
 父親は息子に対してそう答えた。
「あれはメタルアーマーだ」
「メタルアーマー?」
「ああ。モビルスーツとは別のマシンだ」
「そうなの」
「珍しいな、こんなところに」
「そうだね。こんなところにマシンが来るなんて」
「道にでも迷ったのかのう」
「まさか。コンピューターも付いている筈なのに。あっ」
 そして少年はここで気付いた。
「父ちゃん、あれ」
 今度はそのマシンの側に倒れている男を見つけた。金色の髪の若い男である。
「兵隊さんだよ。倒れてる」
「死んでいるかな」
「どうかな」
 二人はそんな話をしなが
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ