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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第四十五話 潰えた理想
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消した。

「兄さん!?」
 ナデシコの艦橋でリンダが急に呟いた。
「!?どうしたのリンダさん」 
 その声に気付いたユリカが彼女に声をかけた。
「何かあったの?」
「あ、いえ」
 だが彼女はそれを誤魔化して首を横に振った。
「何もありません」
「そう。けれど何か月がおかしなことになってて」
「マスドライバー付近で大規模な爆発と戦闘が行われている模様です」
 ルリが報告する。
「戦闘が」
「はい。今マスドライバー付近にいる敵は当初の想定の半分以下のようです」
「何か急に減っちゃったわね」
「何かあったのでしょうか」
 ハルカとメグミが口々に疑問の声を呈する。
「詳しいことはわかりませんがもう部隊を出撃させましょう。そろそろ敵が迎撃に来る距離です」
「そうね」
 ユリカはそれに頷いて答えた。
「じゃあエステバリス隊も他のマシンも出撃して下さい」
「了解」
「攻撃目標はマスドライバー。総員攻撃用意」
「総員攻撃用意」
 メグミは復唱する。それに合わせてロンド=ベルが出撃した。そしてマスドライバーに向かう。だが彼等がそこで見たものは巨大な砲でも月を埋め尽くさんばかりのメタルアーマーの大軍でもなかった。ただ廃墟だけがそこにあった。
「な、何だこりゃあ!?」
 まずケーンが驚きの声をあげた。
「ゴジラでも来たのかよ、これ」
 マスドライバーは完全に破壊されていた。その大破した巨砲の無残な姿を曝しているだけであった。
「何が起こったんだよ、一体」
「ケーンそこでゴジラはないだろ」
 しかしライトはいつもと変わりなくそう突っ込みを入れた。
「ゴジラが月にいるか?」
「まあそれはそうだが」
「スーパーマンの仕業か」
「スーパーマンはまだ銀行で働いている時間だろ」
「おっと、そうか」
 タップにも突っ込みを入れる。そこに僅かに残っていたギガノスのメタルアーマー達が攻撃を仕掛ける。だがケーン達はそれを何なくかわした。
「おっと」
 そして反撃に転じる。それで敵を撃破した。
「けれど敵さんはまだ残ってるみたいだな」
「しぶとい奴等だぜ」
「それじゃあいてもらっても困るし」
「ちゃっちゃとやっちゃいますか」
「おう」
 こうして戦いがはじまったがそれは僅か数分で終了した。ギガノス軍は呆気無く撤退しその総司令部に向けて去って行った。後にはロンド=ベルと廃墟だけが残された。
「意外と言えば意外なことだが」
 ブライトはラー=カイラムの艦橋からマスドライバーの残骸を見ながら呟いた。顎に手を当てている。
「まさかこのようなことになるとはな」
「どうやらギガノスで何かあったらしいな」
 モニターにクワトロが姿を現わした。
「そうでなければこうしたことにはならん。暫く情報を収集すべきだと思う
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