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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第四十四話 第三の敵
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ゃなかったら一緒に飲みたいね、あんたとは」
「おう。バーボンでな」
「あたしはバーボンには五月蝿いよ」
 話に乗ってきた。お互い上機嫌で話す。
「銘柄は選ぶよ」
「いいねえ、俺もだ」
 トーマスも彼女に合わせて笑う。
「じゃあ機会があったら飲もうね」
「おうよ。けれど今はな」
 ゼンガーに顔を戻す。
「あんたと戦わなくちゃな」
「来い!」
「言われなくてもなあっ!」
 すぐにリニアレールガンを放つ。そしてグルンガストを貫こうとする。
「これでどうだっ!」
「甘いっ!」
 しかしそれは通用しなかった。ゼンガーはそれを何なくかわす。残像だけが残った。
「見切りか!」
「その通り」
 ゼンガーはそれに答える。
「俺にこれを使わせた者はそうはいない」
「そうかい、光栄だね」
「だからこそ本気でかかる。覚悟!」
「やってやらあ!行くぜ!」
 今度はサーベルを抜きそれで切り掛かる。しかしそれも受け止められてしまった。
「チッ!」
「どうやら剣の裁きは銃程ではないようだな」
「言っただろ、ガンマンだってな」
「そうか」
「アメリカじゃなあ、銃こそが正義なんだよ」
「そうなのか」
「だがサーベルだって使えるんだがな。どうやらあんたには通用しないらしいな」
「どうするつもりだ?」
「知れたことさ。やり方を変える」
 そう言いながら間合いを離す。
「今度は外さねえからな。覚悟しろよ」 
 再び攻撃に入ろうとする。だがそこで作戦自体が停止されてしまった。
「待て、プラット少佐」
「あんたか」
 出て来たのはジノであった。もう一機ギンシャスプラスが姿を現わした。
「ラングラン軍の主力が国境に集結している。そちらの迎撃に向かわなくてはならない」
 ジノは落ち着いた声でそう言った。
「しかし俺にはこっちの任務を優先するように言われてるんだがな」
「軍の上層部からだ。ここは一時退けとのことだ」
「あの爺さんじゃなくてか」
「ゼツ博士は今は別のことでお忙しいようだしな」
「ちっ、わかったよ」
 トーマスは舌打ちしながらもそれに従うことにした。
「じゃあ撤退だ。それでいいんだろ」
「うむ」
「そういうことだ。ロンド=ベルの兄ちゃん姉ちゃん達よ」
 彼等に顔を向けた。
「それじゃあな。また会おうぜ」
 こうして戦いは終わった。丁度その時にロザリーのルジャノールが姿を現した。
「何かあったみたいね」
「まあな」
 マサキがそれに応える。
「お客さんがいてな。パーティーをやったんだ」
「そうだったの。面白かった?」
「それなりにな。それでお茶なんだけれどな」
「待ってて、すぐ入れるから」
 そう言いながら魔装機のコクピットから出る。そして家の中に入って行った。
「さて、これか
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