第四十三話 月の異変
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ね」
「そうみたいね。あとブライト艦長にアムちゃんなんかも」
「まあ声のことは置いておこう」
アムロがそれを中断させた。
「俺もそんなことを言ったら宙と声が似ているしな」
「アムロ中佐の場合そっくりだよね」
「特徴あり過ぎよね」
エルとルーがヒソヒソと話をしていた。
「だから止めておこう。キリがない」
「わかりました」
「それでマスドライバーのことですが」
「はい、ルリルリ」
ハルミが皆をルリに注目させた。
「何かしら」
「まだ射撃できる状況にはないですが間も無く全ての準備が整うと思われます」
「そうか」
「それは報告通りだな」
「はい。そしてギガノスは我々が来ることを予想して月に防衛ラインを敷いております。既にかなりの数のメタルアーマーが展開しております」
「そしてそれを指揮するのはギガノスの蒼き鷹、か」
「あの旦那も忙しいことだな」
「ケーン、あの旦那は御前に任せたぜ」
「俺かよ」
「そうさ、御前以外に誰が相手をするんだよ」
「できれば三人で相手をされた方がいいです」
ルリはドラグナーチームの三人に対してそう述べた。
「三人で」
「それはまた慎重な」
「プラート大尉の力量は確かです。おそらくアムロ中佐やフォッカー少佐にも匹敵するでしょう」
「まあそうだろうな」
ケーンはそれを認めた。
「あの旦那は半端じゃねえ」
「だからこそです。プラート大尉が来たならば三人で対処して下さい。宜しいですね」
「了解」
「まあ絶対来るだろうな、それがヒーローものの掟ってやつだし」
「タップが何時の間にヒーローになったんだよ」
「昨日からさ」
「へっ、よく言うぜ」
「マスドライバーの防衛ラインですが」
ルリの話は続く。ドラグナーチームの馬鹿話をよそに。
「月面上空に第一次ラインが敷かれております。そしてマスドライバーの側に第二次ラインが」
「二重か」
「はい」
「ネオ=ジオンと同じだな。堅固なことだ」
「それは予想されたことです。ただ、予想外のこともありました」
「ギガノス内部の対立だな」
シナプスが述べた。
「はい。これは最初想定していませんでしたが」
「この作戦にも影響してくるかもな」
「既に高級将校と若手の将校の間で対立が生じております」
ルリの報告は淡々としたものであった。だからこそ真実味があった。
「この防衛ラインにおいても考え方の相違があったようです」
「それはどんなのですか?」
ユリカが問うた。
「積極的に攻撃を仕掛けようという若手将校と防衛に務めるべしであるという高級将校の間でかなり衝突があったようです。ギルトール元帥が高級将校達の案を取り入れることで話は収まったようですが」
「そうか」
「他にはそれで何か見るべきものは」
「高級将
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