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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第四十一話 コロニー阻止作戦
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戦いが本格的にはじまった。それはまさに一年戦争の再現であった。
「そうだ、これこそが騎士の戦いだ」
 ザクV改に乗るマシュマーは黒い三連星の戦いを見て興奮していた。
「正面から正々堂々と渡り合う。流石は歴戦の戦士だ」
「といっても三人がかりですけれどね」
「ゴットン」
 後方にいるエンドラにいるゴットンに対して顔を向けた。
「どうして御前はそう無粋なのだ?あの方々に敬意を払おうとは思わないのか?」
「そりゃ素晴らしい人達だとは思いますよ」
 彼も何かと世話になっていた。黒い三連星はネオ=ジオンにおいてはかなりの人望も併せ持っていたのであった。
「けれど戦争って結局は生き残った者が勝ちですし」
「空しい考えだな、それは」
 マシュマーはそれを聞いて嘆息した。
「ゴットン、御前にはもう少し騎士道を教えてやるべきだな」
「騎士道で戦争なんてできるんですか?」
「たわけたことを言う」
 マシュマーはまた言った。
「それがなくしてどうして戦争と言えるのだ。戦争とは騎士が行うものだ」
「死んだら元も子もないですよ」
「戦場に散るのは名誉なことではないか」
「あたしは生きたいんですけれど」
「どうやら御前には再教育が必要だな。後でアーサー王の本を貸してやろう」
「ああ、あの伝説の」
「アーサー王は実在だ」
「そうでしたか!?」
 それを聞いたイリアが首を傾げる。今までは二人の漫才のようなやりとりを黙って見ていたがそれを聞いて流石に疑問に思ったのだ。
「あれは確か架空の人物では」
「いや、アーサー王は実在だ」
 だがマシュマーはそれを否定した。
「何か新しい歴史資料でも見つかったのですか!?」
「私の心の中にいる。それが何よりの証拠だ」
「・・・・・・そうですか」
 それを聞いてもう聞く気にはなれなかった。
「わかりました。それよりも」
「うむ、わかっている」
 既に目の前にはロンド=ベルがいた。彼等はまっすぐにこちらに突っ込んで来る。
「今このその騎士道を見せる時だ。キャラ、イリア、いいな」
「身体が熱くなって止まらない・・・・・・」
 アールジャジャに乗るキャラの耳には入っていなかった。彼女は何か得体の知れないものに支配されているようにも見えた。
「早く、早く戦争を・・・・・・!」
「わかった。では行くがいい」
 マシュマーは特に驚くことなくそれを認めた。
「そしてロンド=ベルを正々堂々と打ち破るのだ!」
「私は銀河!太陽は壊れる!」
「・・・・・・何で俺の周りってこんな人ばかりなんだろ」
「?ゴットン、何か言ったか」
「いえ、何も」
(耳だけはいいんだな)
 マシュマーの問いを誤魔化しながら心の中でそう呟く。キャラの小隊は既にビーチャ達の小隊に向かっていた。
「うわ、また
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