第四十一話 コロニー阻止作戦
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カスタムである。
「行くぞゼクス、俺の前にいるのなら容赦はしない」
「無論」
ゼクスは彼を見据えた。
「ここは通さぬ。我が誓いにかえて」
「誓いか。俺も誓った」
「何をだ?」
「平和を守り、戦いを終わらせるということを。リリーナにな」
「・・・・・・そうか」
リリーナの名を聞いても彼は動じなかった。
「ではそれぞれの義の為に戦うとしよう」
「おいヒイロ」
ここでデュオとウーヒェイが道を開けた。
「御前に任せるぜ。俺達は用事ができちまった」
「残念なことだがな。いいな」
「わかった」
ヒイロは静かに頷いた。そしてデュオとウーヒェイが離れていくのを見送った。彼等はカトル、トロワと合流して他の敵にあたっていた。
ヒイロとゼクスの戦いもはじまった。ロンド=ベルとネオ=ジオンのエースパイロット達がそれぞれの義の下において剣を交えていた。
その中ネオ=ジオンの指揮を採っていたのはグレミーであった。彼は赤いバウを駆りながら戦場全体を見据えていた。
「まずいな」
彼は戦場を見て一言そう呟いた。
「アリアスとオウギュストはどうしている」
「既に撃墜され戦場を離脱しました」
傍らにいる緑の一般のバウに乗った男がそう報告する。
「正面は最早劣勢を覆うべくもありません」
「そうだな。そして側面も」
「はい」
その部下はグレミーの言葉に頷いた。
「こうなっては緊急手段だ。ガトー殿にお伝えしてくれ」
「何と」
「コロニーの落下を速めてくれとな。いいな」
「わかりました」
それを受けてその部下は後方に向かった。そして暫くしてコロニーがゆっくりと動きはじめた。それに最初に気付いたのは勝平であった。
「ん!?おい宇宙太」
「どうした?」
「あのコロニー動いてねえか?」
「馬鹿野郎!そりゃ地球に向かって落ちてるんだよ!」
「だからあたし達がそれを防ぐ為にここで戦ってるんでしょ!」
「いや、そうじゃなくてよ。何か動きが速くなってねえか」
「何!?」
それを聞いて二人の動きが止まった。
「それ本当!?」
「ちょっと待ってくれ」
宇宙太はそれを受けてザンブルのコンピューターで計算をはじめた。そして青い顔で言った。
「その通りだ。間違いない」
「どういうことなの、これって」
「おそらく我々の攻撃に危機を感じたネオ=ジオンがコロニーの落下を速めたのだろう」
「ブライト艦長」
「落下まであとどの位だ?」
「三分です」
ルリが静かに言った。
「三分でアイルランドのダブリンの落下します」
「まずいな、それは」
「艦長、どうしますか?」
「コウ、アイビス」
ブライトはここでコウとアイビスに声をかけた。
「君達に任せたい。いいか」
「はい」
「了解」
二人はそれに頷い
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