第四十話 オルファンの真実
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第四十話 オルファンの真実
バイタル=ネット作戦中止を伝えられた地上のロンド=ベルは動きを決めかねていた。彼等は次にどうするべきか、確固たる方法を見つけ出せないでいた。
「ミケーネの奴等をぶっ潰しちまうか?」
まずは甲児が言った。
「今のうちによ」
「できれば俺もそうしたいがな」
それに対して鉄也が言葉を返した。
「今奴等は動きを見せない。何処に潜んでいるのすらわからない」
「そこを見つけ出してだな」
「甲児君の言いたいことはわかる」
大介も口を開いた。
「今のうちに敵は叩けるだけ叩きたい」
「それなら」
「だが彼等についてまだ詳しいことはわかってはいない。今彼等に対して迂闊に動くのは危険だ」
「そうか」
「ガイゾックは」
今度は豹馬が言った。
「あいつ等だっているぜ」
「彼等も今姿を見せてはいない」
彼には万丈が応えた。
「そして彼等の調査は兵左衛門さんが進めてくれている。動くのはあの人からの報告があってからでいい」
「ちぇっ、ガイゾックも駄目かよ」
「バームも今は大人しいしな」
健一も口を開いた。
「ティターンズやドレイク軍もこれといって活発化はしていない。それに遠い」
「そうだな」
彼等は今太平洋にいる。それに対してティターンズ達は欧州にいる。距離があったのだ。
「それを考えると今は彼等に向かうのも愚だ」
「じゃどうしろってんだよ」
健一と万丈の落ち着いた会話に豹馬が切れた。
「このまま指くわえて待っていても何にもなりゃしねえぜ」
「いや、それは間違いだ」
だがそこでドモンが立った。
「ドモン、何か考えがあるのか?」
「俺が一人で行く。そしてティターンズも何もかも叩き潰してやる」
「おいおい、そりゃ無理だろ」
「流派東方不敗は王者の風!」
彼は叫んだ。
「敗北は決して有り得ない!」
「もう、またそんなこと言って」
レインがそれを聞いて呆れた声を出した。
「一人で行動するのは駄目よ。そんなことしたら絶交よ」
「レイン」
「今はこっちにいてね。大変なのだから」
「・・・・・・わかった」
「だが我々がこうしている間にも敵が陰で動いているのは事実」
ゼンガーが静かに言った。
「動かなくてはな」
「しかし今は情報が少ない」
「万丈様、それについてですが」
「ギャリソン」
ここでギャリソンが出て来た。
「只今よりロンド=ベルは日本に来て欲しいとのことです」
「日本に」
「はい。三輪長官直々の御命令ですが」
「またあの人か」
万丈はその名を聞いて露骨に嫌悪感を示した。
「今度は一体何の用なんだ」
「どうせロクでもない用件なんだろうな」
「ったく勘弁して欲しいぜ」
健一と豹馬が口
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