第三十九話 火星の影
[3/13]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ンに接近していた。既にマシンを出していた。彼等は前方を警戒しつつ進んでいた。
「さて、と」
グローバルは前面を見ながら言った。
「どうでるかな、敵は」
「おそらくは守りに徹するかと思いますが」
「果たしてそうかな」
しかし早瀬のその言葉には賛同しなかった。
「敵の指揮官にもよるが。積極的にくるのではないかな」
「防衛でですか」
「防衛だからこそだ」
彼はそう答えた。
「積極的にやらなければいかんからな」
「ソロモンの悪夢が指揮官ならば尚更な」
「彼は今はコロニーの側にいるようです」
「そうなのか」
「はい。カトル達からの報告ではそうでした。GP−02に乗っています」
「最も頼りになる男を側に置いておくか。戦争の常道だ」
クローディアの言葉に頷いた。
「では防衛ラインにいるのはライトニング=カウントか」
「そこまでは確認できていませんが」
「だが名のある者であることには間違いない。覚悟はしておくようにな」
「わかりました」
「艦長」
キムが彼に報告してきた。
「どうした」
「前方に敵発見。かなりの規模です」
「遂にか」
「巨大な戦艦か何かもいるようです。どうしますか」
「決まっている」
彼の返答はそれであった。
「全軍に告ぐ。攻撃用意」
「了解」
「このラインを突破してコロニーに向かう。総員戦配置!」
その言葉がはじまりとなった。ロンド=ベルは前面に出た。彼等の前にモビルスーツ隊が姿を現わした。そしてそれ以外の敵も。
「何だ、あれは」
ケンジがその銀色の巨大な戦艦を見て驚きの声をあげた。
「見たことのない戦艦だが。ネオ=ジオンのものか」
「いや、違うな」
クワトロがそれを否定した。
「ネオ=ジオンにあのような艦はない。少なくともジオンの技術ではない」
確かにその艦はネオ=ジオンの形ではなかった。円盤に似た形で手のようなものが突き出ていた。まるで要塞のような印象を与える。
「どちらかというと木星トカゲの技術だな」
「京四郎、そうなのか」
一矢がそれを聞いて尋ねた。
「ああ。これは俺の勘だがな」
「京四郎さんの言う通りです」
そこでルリが言った。
「あれはかぐらつきです。かって木星連合の旗艦でした」
「やはり」
「しかしあの艦は木星連合の敗北と同時に撃沈されました。何故ここにいるのかはわかりませんが」
「ネオ=ジオンが接収したのかもな」
「まさか」
「いや、わからないよ」
プルツーが一矢に答えた。
「あたしがネオ=ジオンにいたのは知ってるね」
「ああ」
「あたしもいたよ」
プルもそうであった。プルツーは他ならぬ彼女のクローンであるのだ。
「だから知ってるんだ。ネオ=ジオンは他の組織の兵器も接収して使う。サイコガンダムマーク
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ